4団体統一失敗のロマチェンコが不可解判定に不服「私が勝った」…因縁勃発も23歳の新王者のロペスは再戦拒否
「ジ・アスリート」のマイク・クッピンガー記者のツイッターによると、この試合をプロモートしたトップランク社のボブ・アラムCEOは、「私のスコアでは7-5(ラウンドを奪った回数)でロペスの勝ちだ。8-4と見ることもできるだろう。だが、この試合で11対1とスコアをつけることはできない。9回、10回、11回は僅差でもなかった(ロマチェンコ有利)。(119―109)の採点をつけたジュリー・レダーマン氏を今後、採用しないように委員会に要請しなければならないと、私はあらゆる選手に忠告するだろう」とコメントしたという。 またWBO世界ウェルター級スーパー王者のテレンス・クロフォード(米国)も「いい試合だったが、119-109のスコアはとても失礼だ」とツイートした。 米ヤフースポーツも、「ロペスはロマチェンコを圧倒し統一チャンピオンとなったが、彼の勝利を示すスコアカードの1つは、アラムCEOを含め、試合を見た多くの人々の不信感を促した。ロペスのファイトが勝利に値することに対しての疑いは、ほとんどないが、一致した意見としてはロマチェンコが試合の後半に十分な活力を見せて、その戦いをキープして12ラウンドに入ったことだった。レダーマン氏が見たように12ラウンド中11ラウンドを奪ったと信じることは難しい」と疑念を掲げた。 だが、「しかし良かったことは、何であれレダーマン氏の誤った判断が勝者のロペス側に向いていたということだった」と続けロペスの判定勝利については議論しなかった。 米で権威のある「リング」誌も、「戦術家だったのはロペス。マスターボクサーをアウトボックスしたのはロペスだ。最初の6ラウンドでは、ロマチェンコは自信の持てない32歳の老人のように見えた。彼は12ラウンドのほぼ全体でロペスの前に立ち、ロペスのパンチングゾーンで試合をした」とロペスの勝利を称えた。 試合後、納得のいかないロマチェンコは、「今後についてはこれから(プロモーターやマネージャーと)話し合うだろう」と、再戦への含みを持たせた。ロマチェンコ、ロペス共にトップランク社の契約選手であることから、再戦の実現に障害は少ない。だが、新王者は再戦を拒否した。