一流の経営者は初詣で必ず守っている…「二礼二拍手一礼」だけではない、鳥居から本殿参拝までの正しいルール
2025年が明けた。毎年多くの人が初詣に出かけるが、参拝ルールを守っている人はどのくらいいるのだろうか。神社検定1級をもつ複眼経済塾塾長の渡部清二さんは「初詣で絶対にやってはいけないことがある」という――。 【この記事の画像を見る】 ■初詣で願い事をすると天罰が下る 初詣に出かける人も多いと思いますが、正しい初詣の方法をご存じでしょうか。たとえば、お賽銭。私は「お賽銭は投資と同じ」だと思っています。投資は文字の通り「資産を投げる」ものです。貸したお金と違って、二度と返ってきません。 言ってみれば、子育てのようなものです。親は子どもの成長を祈って投資します。リターンは求めていません。会社の成長を祈って見返りを求めずに投資するのが本来の投資です。 ところが今は、本体の投資の考え方がゆがんでしまい、「リターンありき」の投資になってしまっています。つまり、欲が先に出てしまうから失敗するのです。最近、投資詐欺が増えているのも同じ理由です。 神社への参拝もまったく同じです。お賽銭は二度と戻ってきません。「お金持ちになりたい」とか「結婚したい」とか、自分の欲のために参拝するのは間違っています。神様の立場になって考えてみてください。5円玉をお賽銭にして、「彼氏が欲しい」「お金持ちになりたい」といわれても、「ふざけるな」という話です。天罰が下ります。 ■著名人や経営者が神社に通う理由とは 神社は本来、食べ物をお供えして天地の恵みに感謝するために行く場所です。何かしてほしいと願うのは、根本的に間違っているのです。 多くの著名人や経営者などの成功者も神社に参拝していますが、彼らは「私は日本のために頑張ります」と誓っているのではないでしょうか。落ち着いて考え直す時間を持つために神社に通っているのです。 言い換えると、悩んだとき、迷っているときに、自分の思考を整理するために神社に参拝する。参拝することによって神様から恵みを与えられる側面もあると思いますが、正しい参拝をしているからこそ、結果として成功しているのだと思います。 投資も無欲でいると、知らないうちに儲(もう)かっています。投資で成功した人の多くは同じパターンです。お金のために投資をするのではなく、別のことのために投資していたら儲かったというケースが多いのです。神社も「お金持ちになりたい」ではなく、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え続けているうちに、何かにつながります。それは私自身も体感しています。