一流の経営者は初詣で必ず守っている…「二礼二拍手一礼」だけではない、鳥居から本殿参拝までの正しいルール
■お賽銭を1万倍にしたら事業が成功した 私は2013年に会社を退職し、1年間無職でした。同じ時期に地元の大宮八幡宮が創建950年の式年を迎え、大祭が行われました。ちょうど修復のための募金が行われていたので、思い切って5万円を寄付しました。それまではお賽銭といっても5円玉を出す程度でしたから1万倍の金額です。 その後は毎朝、参拝しました。その時に「日本のために○○がしたい」と伝えました。最初は具体的な計画はなかったのですが徐々に形になり、いまでは多くの人と協力していまの事業をしているのです。 転職活動も一切しませんでした。毎朝神社を参拝して、散歩するだけです。そして朝日が昇ったら太陽拝をします。太陽を見つめていると、さまざまなものが落ちて固定観念から解き放たれる感じがありました。 そんな生活を続けているうちに、神社検定の存在を知りました。私は「日本を良くしたい」と思っていましたが、実は日本のことをまったく知りませんでした。日本を知るために「神社検定から始めてみよう」と思ったのです。 最初に受けたのは3級ですが、古事記、日本書紀、神社の基本、の3つが課題になっていました。2級になると万葉集などが加わり、1級になると宮中祭祀や遷宮なども出てきて、これまで見たことのないような祭祀の用語なども登場してきます。それらを一通り勉強したために、「日本のなりたち」について理解ができました。 ■神様は本殿にはいない 初詣に話を戻しましょう。神社を参拝する際、本殿でお参りをする人が多いと思いますが、実は本殿には何もありません。空っぽです。一般的には神様は奥宮(おくみや)あるいは奥之院と呼ばれる場所にいます。一般的には本殿の裏の山などにあります。 たとえば埼玉・秩父の三峰神社は、パワースポットとして人気を集めていますが、多くの人は本殿に参拝するだけです。本殿も立派なのですが、できれば奥宮まで参拝に行ってほしいのです。 ただ、本殿と奥宮は離れていることも多く、三峰神社の場合も本殿から徒歩で1時間半ほどかかります。ですから、多くの人が集まる初詣の時期は本殿で参拝するしかありません。時期をずらして奥宮まで行って、自然のパワーを感じてほしいと思います。 神奈川・伊勢原の大山阿夫利神社も人気です。新宿から小田急のロマンスカーに乗ると45分で伊勢原駅に到着します。そこからタクシーに15分ほど乗り、山のふもとからケーブルカーに乗ると、本殿に到着します。 さらに登っていくと奥宮があります。私は下からケーブルカーを使わずに上がっていきましたが、トータルで2時間半かかりました。かなりハードな行程です。