一流の経営者は初詣で必ず守っている…「二礼二拍手一礼」だけではない、鳥居から本殿参拝までの正しいルール
■天皇もやっている「おみくじ」の由来 初詣でお守りを受けたほうがよいか、と迷う人もいるかもしれません。常に信仰心を高める意味でお守りを受けて、肌身離さず持っているのはいいと思います。そして1年たったら、神社に返します。絶対にゴミ箱には捨てないでください。 おみくじを引くのもいいでしょう。昔は亀の甲羅を焼いて占いをしていました。天皇が代替わりしたとき大嘗祭(だいじょうさい)をおこないますが、そのときに、お米を奉納します。このとき悠紀殿(ゆきでん)で、悠紀地方の悠紀田で収穫されたお米で悠紀殿供饌の儀が執り行われます。続いて主基殿(すきでん)で主基地方の主基田で収穫されたお米で主基殿供饌の儀が執り行われます。どの田んぼのお米を使うかを決める際には、未だに亀の甲羅を焼いて占う亀卜(きぼく)が行われています。 おみくじは、亀卜から来ているものですので、歴史は古いのです。 ■じつは初詣よりも大晦日が重要な理由 そして私が初詣より重要だと考えているのが大祓(おおはらえ)です。これは神社の大事な行事の一つで6月末と12月末に行われます。一般の人でも参加できます。私の通っている神社では茅(ち)の輪(わ)くぐりをします。細長い葉っぱを束ねてつくった、人が通れるほどの輪をくぐるのですが、これにより知らず知らずのうちについた罪や穢れを落とすことができるのです。 「自分は清廉潔白で罪穢れはない」と思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。誰でも生きていくために殺生をしています。何かの命をいただいて生きているわけですから、罪穢れがついているのです。年に2回、それを思い起こす意味でも大祓に参加するのはいいと思います。 ---------- 渡部 清二(わたなべ・せいじ) 複眼経済塾 代表取締役・塾長 1967年生まれ。1990年筑波大学第三学群基礎工学類変換工学卒業後、野村證券入社。個人投資家向け資産コンサルティングに10年、機関投資家向け日本株セールスに12年携わる。野村證券在籍時より、『会社四季報』を1ページ目から最後のページまで読む「四季報読破」を開始。20年以上の継続中で、2022年秋号の会社四季報をもって、計100冊を完全読破。2013年野村證券退社。2014年四季リサーチ株式会社設立、代表取締役就任。2016年複眼経済観測所設立、2018年複眼経済塾に社名変更。2017年3月には、一般社団法人ヒューマノミクス実行委員会代表理事に就任。テレビ・ラジオなどの投資番組に出演多数。「会社四季報オンライン」でコラム「四季報読破邁進中」を連載。『インベスターZ』の作者、三田紀房氏の公式サイトでは「世界一「四季報」を愛する男」と紹介された。著書に、『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(SB新書)、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』(東洋経済新報社)、『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)、『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)などがある。 ----------
複眼経済塾 代表取締役・塾長 渡部 清二 聞き手・構成=向山勇