再三好セーブも最後PK失敗 柏GK松本健太「タイトルを渡すことができなくて、悔しい気持ちでいっぱい」サポーターの声援に感謝
◇天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会決勝 川崎F0-0柏(PK8-7) 天皇杯は120分間でも決着がつかずPK戦までもつれた一戦は、川崎Fに軍配。柏はあと一歩届かず準優勝に終わりました。 敗れたものの、その中で特大のインパクトを見せていたのは、GK松本健太選手。度重なるビッグセーブでチームを救いました。 終了間際の延長後半13分、川崎Fのバフェティンビ・ゴミス選手がクロスに完璧なヘディング。ゴールマウスを捉えますが、松本選手がはじきポストへ。さらにポストに当たったボールがゴールに入ろうとしましたが、体を張って阻止。川崎Fの家長昭博選手がこぼれ球に詰めるも、最後は足を伸ばしうまくミートさせず。絶体絶命のピンチをしのぎました。 さらにPK戦でも活躍。川崎の5人目ゴミス選手、6人目登里享平選手を連続ストップし、勝利は目前のところにありました。しかしその後柏がPKを失敗し、7-8で柏の10人目。ここでキッカーは松本選手、しかしゴール左を狙ったシュートは、川崎FのGKチョン・ソンリョン選手にセーブされ試合終了。敗戦の瞬間、倒れ込み悔し涙を流した松本選手。再三の好セーブを披露するも、最後の勝利をつかむことはできませんでした。 SNSでは「松本は責められない」などの声。そして試合終了後、柏のゴール裏からは松本コールでたたえる光景が見られました。
試合後、松本選手は「チームとしても本当にタイトルがかかった試合でサポーターもアップで入る時から、すごい気持ちが入っていました。PK戦は川崎さんの方でやりましたけど、ちゃんと声は届いていましたし、最後の終わったあとの挨拶も正直ショックであまり見ることができなかった。最後にタイトルというプレゼントを渡すことができなくて悔しい気持ちでいっぱいです。そういった中でも、最後まで選手を支えてくれたというのは本当に感謝しかない。来年以降タイトル争いができるチームを、またいちから作り上げていって来年以降はしっかりタイトルつかんでサポーターたちと、きょう川崎さんが喜んでいたようにああいう喜びを分かちあえればなと思います」と話していました。