【天皇賞秋】全頭徹底診断は満点適性が３頭！気になるドウデュースのジャッジは？／坂上明大の重賞血統査定
ジャスティンパレス
母パレスルーマーはアメリカで２０１３年ベルモントＳ勝ち馬パレスマリスを出し、日本でも２０２２年阪神大賞典２着馬アイアンバローズなどを出すスタミナ豊富な繁殖牝馬です。本馬は父にディープインパクトを配し、４７０キロ前後の馬体重からも長距離適性の高さは現役屈指。昨年の天皇賞秋で見せた末脚も素晴らしく、２０００メートルでもスローペースの末脚勝負なら十分に持ち味が生きそうです。まだ５歳馬でもあり、近走の敗戦だけで見限るのは早計でしょう。 適性評価：★★★★ 素質評価：★★★★★
ステラヴェローチェ
母オーマイベイビーは勝ち星を挙げられませんでしたが、同馬の全兄には２００７年朝日杯ＦＳ優勝馬ゴスホークケンがいます。バゴ産駒の本馬はHeight of Fashion≒Burghclereの３×４が特徴的で、距離はマイルよりも中長距離向き。前向き過ぎる気性から折り合い面が課題ですが、その分２０００メートルへの距離短縮は理想的なローテーションではないでしょうか。 適性評価：★★★★ 素質評価：★★★
ソールオリエンス
２０２１年ドバイターフ２着馬ヴァンドギャルドの半弟。母父MotivatorはSadler's Wells→Montjeu系のなかでも瞬発力に優れた種牡馬で、日本の芝適性も非常に高い血統です。キタサンブラック産駒の本馬は小回りコースばかり使ってきましたが、トモの薄い追い込み型だけにどうしても展開の助けが必要なタイプ。直線の長い中距離戦でも伸び負けしない瞬発力はしっかりと兼備しており、久々の東京コースは本馬の持ち味が存分に発揮できる舞台になるのではないでしょうか。 適性評価：★★★★★ 素質評価：★★★★
タスティエーラ
母母フォルテピアノはダ１４００メートル以下で３勝、母パルティトゥーラは芝１６００メートルで３勝を挙げたスピード豊かな一族。仕上がりに時間がかかるサトノクラウン産駒でありながら日本ダービーに間に合ったのは、まさに牝系譲りの早熟性とスピードがあってこそです。柔軟な父に硬めの母というバランス型の配合で東京芝２０００メートルも守備範囲ですが、ペースは平均以上に流れてほしいタイプでしょう。 適性評価：★★★★ 素質評価：★★★★
