春高バレーの滋賀代表決定 男子は近江、女子は近江兄弟社
「春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高校選手権(産経新聞社など主催)の滋賀県大会は9日、同県野洲市の市総合体育館で男女の決勝が行われ、男子は近江が比叡山を下し、女子は近江兄弟社が近江に競り勝った。近江は22年連続40回目、近江兄弟社は4年連続16回目の春高への切符を手にした。両校は来年1月5日に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する全国大会に県代表として出場する。 ■男子 近江が「絶対王者」らしい実力を発揮し、比叡山を圧倒した。 近江は第1セット、村西寛太のサーブや武田拓磨の高さのあるブロックなど、要所で巧みな攻撃をみせ、着実に加点。比叡山は、セット終盤に連続スパイクを決めるなど追い上げをみせたが、落とした。 第2セットは、近江に守備の乱れが生じ、リズムを崩す一方、比叡山は島田修汰らの鋭いスパイクなどが次々決まり、接戦の末、セットを奪い返した。 勝敗の鍵を握る第3セット。近江は攻撃を立て直し、草野烈や村西のスパイクなどを絡め、着実に点を加えた。比叡山はスパイクのミスも重なり、徐々に引き離された。 試合の波に乗った近江は第4セット、村西の連続スパイクなどで序盤から猛攻をみせ、確実に点を追加。追いすがる比叡山を振り切った。 近江・太田勝之監督「エースが活躍し、チームの持ち味を発揮することができた。春高に向けては課題を見直していきたい」 近江・本田琥生主将「決勝は日本一への通過点。ここで負けるわけにはいかないという気持ちで、一つになって戦った」 ■女子 近江兄弟社が、立ち上がりに苦しみながらも、粘る近江を退けた。 近江兄弟社は第1セット、近江の中嶋紫音らの強力なスパイクなどに押されて苦戦。リズムをつかめないまま、このセットを落とした。 気持ちを切り替えて挑んだ第2セットは、中村莉々佳らのサーブやスパイクが決まり、ネット際の争いでもボールを押し込む粘りをみせ、着実に点差を広げセットを奪い返した。 勝敗の行方を大きく左右する第3セットは、点を奪っては奪われる激しい戦いに。両者一歩も譲らない展開の末、近江兄弟社が28―26と接戦で近江を振り切った。