Jリーグ入りもあるか!? 今夏フリーとなった30歳以上の名選手10人。百戦錬磨の男たち
DF:ジョエル・マティプ(元カメルーン代表) 生年月日:1991年8月8日 前所属:リバプール(イングランド) 23/24シーズン成績:10試合0得点0アシスト リバプールは2023/24シーズン限りでのジョエル・マティプ退団を発表した。2016年夏から8シーズンをマージーサイドで過ごした長身CBは新たな一歩を踏み出すことになる。 シャルケのアカデミー出身のマティプは、トップチームで256試合に出場した後の2016年夏にリバプールに加入した。シャルケ時代はボランチで出場することもあったが、リバプールではCBのレギュラーに定着し、2018/19シーズンはクラブにとって14年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献している。 身長195cmのマティプは圧倒的な対人戦の強さを誇る。地上戦、空中戦ともに勝率が70%を超えるシーズンもあり、同い年のオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとCBコンビは鉄壁だった。また、守備だけでなく、効果的なドリブルでの持ち運びも魅力的な選手で、最終ラインから攻撃のスイッチを入れる役割も担っていた。 ピッチ上では弱点が少ない選手だが、同じく今夏にリバプールを退団したチアゴ・アルカンタラと同様に負傷癖というウィークポイントがある。リバプール加入後にフル稼働したシーズンはほとんどなく、『transfermarkt』によると8年間で16度も離脱をしたそうだ。2023/24シーズンも12月に膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負っており、コンディション面が新天地を探す上ではネックになりそうだ。
FW:アリレザ・ジャハンバフシュ(イラン代表) 生年月日:1993年8月11日 前所属:フェイエノールト(オランダ) 23/24シーズン成績:16試合0得点2アシスト 今年1月のAFCアジアカップ2023にて、日本代表相手に決勝点となるPKを決めたアリレザ・ジャハンバフシュは今夏でフェイエノールトと契約満了を迎えて無所属となった。 19歳でオランダへと渡ったジャハンバフシュは、AZに所属していた2017/18シーズンに21ゴールを決めてエールディビジの得点王を獲得。その後、当時のクラブ史上最高額で引き抜かれたブライトンでは61試合で4得点とあまり結果を残せず、2021年夏にフェイエノールトに移籍する形でオランダに復帰していた。 復帰後は右WGのレギュラーに定着していたが、2023/24シーズンは怪我とニューカッスルからローン移籍で加入していたヤンクバ・ミンテ(現ブライトン)にポジションを奪われて出場機会が激減。契約延長交渉がないままフリーで退団となっている。 本人は6月の代表戦後のインタビューでドイツとイタリアのクラブからオファーを受けていると明かしたが、「どちらが自分にとってベストな状況なのかを見極めてから決める必要がある」と移籍先を決めるのには慎重な姿勢をみせているそうだ。 なお、今シーズンのJリーグではリーグ史上初のイラン人選手であるシャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡)の印象的な活躍が話題を呼んでいる。Jリーグのクラブが欧州のクラブとの争奪戦に勝つのは難しいかもしれないが、イラン代表の主将にオファーを出してみても面白いかもしれない。