Jリーグ入りもあるか!? 今夏フリーとなった30歳以上の名選手10人。百戦錬磨の男たち
DF:セルヒオ・ラモス(元スペイン代表) 生年月日:1986年3月30日 前所属:セビージャ 23/24シーズン成績:28試合3得点0アシスト セルヒオ・ラモスにとって自身2度目のセビージャでの旅は1年で終わりを告げた。スペイン代表史上最多キャップを誇る38歳のDFは今夏に再び新天地を探すことになる。 2003/04シーズンにセビージャでプロデビューを飾ったセルヒオ・ラモスは、2005/06シーズンにレアル・マドリードへと移籍。通算671試合に出場し、イケル・カシージャス退団後は主将も務め数々のタイトル獲得に大きく貢献した。 DFながら通算101ゴールを記録したことからもわかるように得点力に優れており、2013/14シーズンのアトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝での試合終了間際の同点ゴールを筆頭に、セットプレーから何度もチームを救うゴールを決めてきた。 2021/22シーズンから2年間のパリ・サンジェルマンでのプレーを経て、昨夏に18年ぶりとなるセビージャ復帰を果たした。レアル・マドリード移籍後に挑発的なパフォーマンスをしていたことから彼の加入に反発するサポーターも多く、試合後に過激なファンから罵声を浴びせられたこともあった。それでも1シーズンを主力としてプレーし続け、自らが健在であることを証明した。 レアル・マドリード最終年の2020/21シーズンと翌2021/22シーズンは負傷が多かったが、近年は大きな怪我もない。スペイン『Mundo Deportivo』によると家族のことを優先して新天地を探すとのこと。その候補に、かつてのチームメイトであるフェルナンド・トーレスやダビド・ビジャ、アンドレス・イニエスタのようにJリーグも入ってくるのだろうか。
GK:ケイラー・ナバス(元コスタリカ代表) 生年月日:1986年12月15日 前所属:パリ・サンジェルマン(フランス) 23/24シーズン成績:4試合6失点 2022年に行われたカタールワールドカップで日本代表の前に立ちはだかったケイラー・ナバスも今夏に無所属となる。現在37歳と大ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、その実績と実力は申し分ない。 彼が最初に注目を集めたのがレバンテに所属していた2013/14シーズンだろう。前年に57失点、翌年に67失点を喫したクラブでナバスは37試合で39失点と大奮闘。セーブ数とセーブ率でトップに立つと、シーズン終了後に行われたブラジルワールドカップで大活躍。一気に世界的な選手に上り詰めてレアル・マドリードへと引き抜かれた。 レアル・マドリードではイケル・カシージャスやティボー・クルトワら世界的名手とポジションを争いながらも公式戦162試合に出場。2019年夏に移籍したパリ・サンジェルマンでも後にジャンルイジ・ドンナルンマが加入したが、彼とも熾烈なポジション争いを繰り広げた。 ナバスはブラジル代表GKエデルソンやアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスのように、11人目のフィールドプレイヤーとして振舞える現代的なGKではないが、シュートストップの才能は随一だ。2023/24シーズンはリーグ戦4試合とあまり出番がなかったが、2022/23シーズンの後半戦にはローン移籍先のノッティンガム・フォレストで自らの実力を証明するビッグセーブを連発した。 懸念点があるとすれば2023/24シーズンに公式戦6試合の出場に留まったことだが、試合勘に関してはそこまで問題ではないだろう。というのも、日本代表を苦しめたワールドカップの直前もナバスは全く公式戦に出ておらず、本大会が2022/23シーズンで初出場だった。それであれだけのパフォーマンスを披露できるのであれば、次なる新天地での活躍も十分に期待できる。