「近頃は法学部でなくても東大って言うんですか」知られざる神童政治家の”学歴厨”列伝…東大に3度落ちた岸田、勉強せず東大合格の鳩山邦夫
Openworkの「出身大学別年収ランキング2022」によると、30歳時の年収のトップは東京大学出身者で2位一橋大学、3位慶應義塾大学と続く。上場企業経営者の出身大学で一番多いのは慶應義塾大学だが、内閣総理大臣経験者の出身大学で一番多いのは東京大学だ。そんな東京大学だが、新進気鋭の学歴研究家・じゅそうけん氏は、東大卒政治家について「天才とは似て非なる、“受験の天才”がいる」と話す。戦後の「受験の天才」である政治家たちの強烈・驚愕エピソードについて、じゅそうけん氏が紹介する。全4回中の3回目。 ※本記事はじゅそうけん著「受験天才列伝――日本の受験はどこから来てどこへ行くのか」(星海社新書)から抜粋、再構成しています。
「東大文一」が文ニ、文三を下回った
東京大学では、入学時から進学する学部が決められているわけではありません。文系・理系それぞれ3つずつ設けられた科類(文科一類・二類・三類、理科一類・二類・三類)に進学し、2年次まで教養科目を幅広くおさめたあと、3年次より希望の学部に進む(2年次までの成績で決まる)というやや特殊な方式をとっています。 とはいえ最初に入る科類によっておおよそ進学する学部は決まっているようなもので、文一は法学部、文二は経済学部、文三は文学部、理一は工学部、理二は農学部、理三は医学部にその多くが進学します。 昭和後期には、文一と文二・文三との間には偏差値で言うと5~10程度の差があったと言われ、文一は圧倒的な地位に君臨していました。東大の文系入試で最も合否を左右する科目である数学では毎年4問出題されるのですが、当時文三は一問完答、文二は二問完答、文一は三問完答する必要があると言われていたそうです。 この頃の予備校のデータを見てみると、当時の東大文一合格者の高2時点の文理共通の数学の問題での平均点は京大理学部合格者のそれを上回っていることが確認できます。文系でありながら東大京大(医学部除く)の理系をも凌駕する数学力まで兼ね備えていたのです。 しかし現在、東大文系の合格最低点は文一、文二、文三の間で大差がなくなってしまいました。2021年入試では、なんと文二、文三の合格最低点を文一が下回ってしまうという、この世代の受験生からしたら信じられない事態が起こっています。
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