「近頃は法学部でなくても東大って言うんですか」知られざる神童政治家の”学歴厨”列伝…東大に3度落ちた岸田、勉強せず東大合格の鳩山邦夫
3度東大に落ちた岸田前首相、しかし……
要因としては法学部からの定番の進路である官僚が激務の割に稼げなくなり、弁護士もロースクール改革の失敗や供給過多による需要の減少があることなどから、以前ほど魅力のある職業ではなくなってしまったというのが大きいでしょう。 今の受験生は「東大ブランド」が手に入ればそれで良いと考え、科類はどこでも良いというホリエモン的傾向が強くなっているように見受けられます。 ちなみに、この時代の東大文一を受験した有名人に岸田文雄前首相がいます。岸田首相は3度の東大受験に失敗し、早稲田大学法学部に進学しており、ネット上では「東大落ちたくせに」と叩かれていることも多いです。 たしかに岸田首相は東京大学文科一類の受験に失敗していますが、前述の通り全盛期の文一を受けているという点にご留意ください。当時の文一は圧倒的であり、不合格者でも文二や文三であれば受かっていたということは十分ありえるでしょう。 そういうわけなので、岸田首相を叩くのは大目に見てあげてほしいというのが正直なところです。
「5代連続東大」鳩山家の驚愕エピソード
政治家で言えば、鳩山邦夫さん(1970年東大法学部卒)は個人的に推している天才の一人です。そもそも鳩山家といえばとんでもない学歴エリート家系として知られており、なんと5代連続で東大生を輩出しています。 学者や政治家の家系で3代連続東大といった例はそこそこ見られますが、5代連続となるとかなりのレアケースでしょう。名家揃いの政治家一族の中でも鳩山家は一際注目を集めており、『鳩山家の勉強法』という教育本が学習塾から出版されているほどです。 内閣総理大臣を2人も輩出した秀才揃いの鳩山家の中でも、とりわけ「受験天才」の才能が光っていたのは、鳩山由紀夫さんの弟である邦夫氏です。邦夫氏は幼少期から神童と呼ばれ、数々の神童エピソードが語り継がれています。そんな邦夫氏の神童エピソードをいくつかピックアップしてみました。 ・高校時代、駿台全国模試で全国1位連発 ・駿台模試初の現役生での全国トップとなり週刊誌から取材を受ける ・東大法学部を首席で卒業(元都知事の舛添要一と首席争い) ・写真記憶(カメラアイ)ができたと言われている ・参考書を買ったことがない(立ち読みで覚えていた) ・母親(鳩山安子)曰く、兄の由紀夫はしっかり勉強していたが、邦夫が勉強しているところは見たことがないとのこと ・大臣時代、膨大な資料を一度流し読みしただけで完全に内容を理解・暗記し、重要部分には漏れなくチェックをつけていた ・田中角栄から「君は官僚たちとは持っているものが違う。他人とは違うということを理解しなさい」と釘を刺される 挙げればキリがないですが、このような信じられないエピソードが多数残っています。法相時代など、過激な発言でたびたび物議を醸していましたが、それも天才ゆえのことだと考えると、なんだか憎めない感じがします。
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