「努力の仕組み化」に挑戦 三日坊主でも日記を続けられるコツとは
努力を継続させる3要因とは
結果は、毎日きちんと日記をつけ続けることができました! 1カ月を振り返り、続けられた要因を考えたところ、主に次の3つがあると思いました。①先輩と毎日写真をチャットにアップして報告し合うことになっていたこと、②サボりを考慮した環境を整えていたこと、③先輩からコメントが時折返ってきたことです。 1つ目については、毎日報告し合うことにより、チャット上に“成果”が蓄積されるため、「これだけやってきたんだ!」と達成感を得られました。これに加え、会社の先輩が相手だったため、後輩という立場上サボりづらいという心情もありました。 2つ目については、ベッドの近くに必要な物を置いたことで、だらだらしていても目に入った瞬間にさっと始められました。また、リマインドアプリを使用して、自動で通知をされるようにしたことも、忘れずに継続できた理由だと思います。 3つ目については、先輩からコメントが時折返ってくるため「見られている」という自覚が生まれ、「しっかりしなければ」と思えてよかったです。毎回返ってくると慣れが生じて、コメントに対して何かを感じることはなくなってくるかもしれませんが、時折だったため、程よく身が引き締まりました。 上記の3つ以外にも、自分が退屈しないようにしたこと(自分の出来事をただ記述してもつまらないので、絵を描いたり、短歌を詠んだり、その日の気分に合った詩や歌詞を引用したりしたこと)、1カ月という期限が設けられていたこと(ゴールがあるため不安にならない)、そして仕事だったこと(責任がある)があると考えられます。 自分がどういうときに退屈するかを知っておくと対策がしやすいです。私の場合は毎日出来事だけを書くのはつまらないと思ったので、そうならないように心掛けました。「飽きちゃって続けられないな」という方は、どういうときに飽きるのか、どうしたら飽きないのかを考えるとよい気がします。また、期限を設けるというのも私にとっては大事でした。永続的に努力したい場合でも、このタスクはここまでは必ず継続する、と短期間の期限を決めてそれを何度か繰り返すことで習慣にすることができそうです。 実は、私が設定した4つの環境づくりのうち、フィードフォワードだけは開始して2週間でやめてしまいました。なぜなら、やっていても特に意味を感じなかったからです。これは、私は昔から予習が苦手で、テストは一度受けて点数が取れなかったところだけを対策するようなタイプだったからこそな気がしています。私にはフィードフォワードは合っていませんでした。とはいえ、昔から予習などが得意な人はこの方法が合っている可能性もあるので、自分に合った方法を見つけるといいと思います。 最後に、この実験を通しての感想とまとめ、そして著者の山根さんからのコメントで締めくくります。