2024年住まいのトレンドワードは「断熱新時代」! 省エネ、健康面からニーズ高まり、学校断熱改修・DIY・等級6以上の高性能住宅の普及など断熱は次のステージへ
さらに、欧米では一般的な、住宅の省エネレベルを不動産広告に表示する「省エネ性能表示制度」が、日本でも2024年4月にスタートした。 (詳しくは、当サイトの「2024年4月スタートの新制度は、住宅の省エネ性能を★の数で表示」を参照)
こういった背景を受けて、SUUMOでは、省エネの観点が大きかったこれまでとは異なり、健康や快適な暮らしなど身近に住宅の断熱性能を感じられる、新しい時代「断熱新時代」がやってくると予測しているのだ。 トレンド発表会の場では、記者から断熱性能を引き上げるには投資も必要となるが、どう考えたらよいかという質問があった。これに対して、発表者の笠松美香『SUUMO』副編集長は、「断熱等級5から6に引き上げるには、サッシの性能を引き上げることになるので80万円程度コストアップするが、メリットが大きいので投資を敢えてするという考え方が広がりつつある」と回答していた。 たしかに、断熱性能の高い住宅を建てたり改修したりするには、それなりに費用もかかる。しかし、断熱性能を向上させると、そこに住む人の日々の快適性や電気代の軽減、健康の維持など、さまざまな恩恵が受けられる。国や自治体も省エネ性の向上に力をいれており、減税や補助金などの優遇措置も取っている。 トレンドキーワードどおりに、日本の場合は今が転機となって、断熱性の高い住宅が当たり前の時代がやってくるのかもしれない。 ●関連サイト 「SUUMOトレンド発表会2024」トレンドワードは「断熱新時代」~健康でエコな新しい住まい水準へ~
山本 久美子
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