気温40度で車内エアコンなし…UPSで宅配ドライバーの暑さ関連事故が多発
無事でよかった。40度近くある中でエアコンなしの宅配は命がけすぎる…。 猛暑が続くテキサス州ダラス近郊で、宅配ドライバーが熱中症で運転中に意識を失い、道路脇の木に衝突する事故が発生しました。
気を失うほどの暑さ
アメリカの貨物運送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の宅配ドライバーが、ダラス近郊のMcKinneyにあるハイウェイを走行中に意識を失ったまま、宅配トラックが道路を外れて木に衝突するのを、目撃者が動画におさめていました。 動画を撮影したHenry HuynhさんはNBC 5の取材に対し、ドライバーはハンドルを握ったまま、明らかに意識を失っていたと語っています。 そして、中央分離帯の草地を乗り越えて対向車線に進入し、そのまま道路脇にそれて木に衝突したのだそう。動画では、トラックが対向車線を走行する車とすれ違っているようにも見えます。対向車と正面衝突しなかったのは不幸中の幸いでしたね。 ドライバーは病院に搬送され、翌日に退院したといいます。事故の詳細やドライバーの状態については公表されていません。 事故が起こった8月16日のMcKinneyの最高気温は、39度。UPSの宅配ドライバー、Garfield Hooperさんは、WFAAの取材に猛暑の中での配送について次のように答えています。 「ドアを開けて時速97kmで走行中に入ってくる風が私たちにとって唯一のエアコンです。トラック後部の貨物室は65度から70度以上に達します。貨物室の壁に触れるとやけどするくらい熱いんです。」 デスバレーどころじゃないじゃないですか…。
事故発生前のUPSの対応に批判
事故を起こしたドライバーは、別の配送センターから派遣されて、現地で荷物を配達していました。業務中に熱中症の症状を感じた運転手がMcKinneyの配送センターにその旨を伝えたところ、配送センターまで戻るように指示されたそうです。 規則に従えば、業務を続けずに医療措置を受けるはずなのに、熱中症を起こしたまま運転を続けさせたのは許容できないと、UPSの運転手らが加入している労働ユニオンのCEOが対応を強く非難しています。