「表現の不自由展」中止問題 津田大介氏が会見(全文3完)脅迫メールが770通
警察への報告をサボタージュした、との発言は事実ではない
このことを「不自由展」の実行委員会の皆さまからは一方的な通告というふうに思われるかもしれないんですけれども、僕としてはかなり、2日から3日に掛けて、協議も含めた双方向のやり取りがあったと認識しています。あと、8月の21か22か忘れちゃいましたけど、文京区で行われた「表現の不自由展」のシンポジウムがありました。そこで「不自由展」実行委員会の小倉利丸さんが、この脅迫が来ていることに対して警察が全然動かなかったと。事務局が警察への報告をサボタージュしたというような旨の発言があったそうです。これは明確に事実と異なります。 脅迫のFAXも、そして【5日の早朝 00:55:00】から来ている大量の脅迫メールも、届いたその日にはきちんと警察には相談して、とにかく犯人を捕まえてくれ。そしてまた捜査に入ってくれ、そして被害届を出させてくれということは言っていますけれども、しかし現実問題、被害届を受け取ってもらえたのはファクスについては4日後、脅迫メールについては9日後でした。 なぜ警察が被害届を受け取らなかった。それはここにいる、警察にも詳しい記者の方々がよくご存じかと思います。日本の警察のある種の構造的な問題だと思います。 司会:本日、実行委員会のほうからも、こちらの会場にも来られていると思うんですけれども、もし今のタイミングで実行委員会のほうから何か質問や発言など、今のタイミングでされたいのであればマイクを渡したいと思うんですけれど。
岡本氏「自分の立場から事実を話したい」
岡本:すみません、先ほどこの会見が始まる前、実行委員会の岡本由佳です。始まる前には質問しないようにと言われていたのでちょっと今慌てていますけれども。確かに、たぶん記者の皆さんから見ると、なんで別々に会見するのかっていう疑問はあると思うんですね。私たちとしては2つの理由があります。1つは今、8月12日から大村知事に対しては再開のための協議の申し入れをしておりますが、今日現在に至るまで、実現にはまだ至っておりません。そうした中で、公式ルートとは別の形で津田さんと同じ場所でいきなり、記者の人の前で話すということについては控えたいということが1つあります。 男性:すみません、ちょっと待ってください。通訳の方が。 岡本:それともう1つは、日本の主要なメディアの報道を見ていますと、大村知事あるいは津田監督の主張が私たちから見ると8割、9割方を占めています。私たち実行委員は当事者の1人です。それからもちろん作家の方も当事者です。そうした声が、日本の報道ではやはり、【チェック 00:58:59】されていないように見受けられますので、今回は単独会見で、それぞれが自分の立場からきっちり皆さんに事実をお話しするということをもって、ぜひ海外メディアも含め、日本の報道の方々も、今日たくさん時間取らせて申し訳ないんですけれども、両方の会見を聞いて公平に記事を書いていただければっていうふうに願っています。 司会:次の会見は2時からですね。