「シンプルに力負け」「このレベルでは通用しない」CLでまさかの先発落ち。旗手怜央が1-7大敗後に語った本音。「時間を作れる選手がいないと…」【現地発コラム】
「自分の仕事はちゃんとやっていたなと思う」
「前半で決まった。シンプルにもう力負け。チームとしてやりたいことは全くできていなかった」 【動画】前田大然が昨季準優勝のドルトムントから決めたCL2戦連発弾 セルティックのMF旗手怜央は、冷静に試合を振り返った。チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節で、昨シーズン準優勝のドルトムントのホームに乗り込んだセルティック。前線からのプレスで相手の出鼻をくじこうとしたが、逆に迫力ある攻撃に防戦一方となり、1-7の大敗を喫した。 この試合でベンチスタートとなった旗手は1-5の状況で、後半頭から途中出場。前半セルティックの中盤にまったくなかったボールを受けて展開するプレーが加わったことで、だいぶチームとしてボールを持てる時間が増えていた。 「後半に相手が落ちていたというのはあるが、(前半外から)見ていて、中盤の選手たちがボールを受けられない、タメを作れないのが全てだと思っていた。まず自分がボールを触ればテンポは出るなと。そこはしっかりできたし、チャンスメークもシュートもできた。後半のほうが、自分たちが意図してやりたいことをしっかりやりながらゴールまで行けていたシーンがあった。それが仕事なので、僕は自分の仕事はちゃんとやっていたなと思う」 旗手がピッチに立つことでボールの流れがよくなり、攻撃のリズムが生まれるメリットは一目瞭然。それだけに他の選手をスタメンに選んだということはそれ以外のところでの優位性が優先されたということだろう。 ただ、プレスでボールを取り切れず、スペース管理もうまくいかず、インテンシティでも競り合いの場面でも後手を回っていては厳しい。直近にあったブンデスリーガのボーフム戦でドルトムントが問題を抱えていたのを見て、「自分達もいけるかも」と思ってしまったのかもしれない。 いずれにしても、後半にピッチで躍動した旗手。中盤でともにドイツ代表MFのエムレ・ジャンやパスカル・グロスとやりあったことは自信にもなったようだ。 「ボールをもらう前の動きで前を向くとか、外に出て行ったり、とどまったりもできていた。個人的に中盤3人がもっと連動してやれたらテンポ良くボールは回ると思う。そういうところがもっともっと増えてこないといけないなと思う。自国のリーグだと一本のパスでどうにかなってしまう部分があるんですけど、(このレベルになると)一本のパスでは決まりきらない。そういうところをもっとみんなで求めていかないといけないと思う」
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