だれもが楽しめる雪のアクティビティ。スキーハイキングに行こう!
だれもが楽しめる雪のアクティビティ。スキーハイキングに行こう!
***************************************** 好評発売中「PEAKS 2024年1月号(No。163)」より、誌面記事の一部をご紹介します! *****************************************。 山好きがスキーと聞けばバックカントリースキーを思い浮かべるが、スキーはもともと雪上を歩くための道具。 歩くだけなら簡単だし、だれでも楽しめる。 この冬はスキーを履いてハイキングにでかけよう。 編集◉PEAKS編集部 文◉伊藤俊明 写真◉矢野淳 カラファテ、熊原美恵。
Take a Slide on Snow Field!
スキーの起源は雪上の歩行具で、そこから滑る道具に進化していったというのが通説だ。ノルウェーや中国北西部のアルタイ地区で見つかった紀元前の洞窟画には、細長い棒状のものを足に付けた人が狩りをするようすが描かれている。 原始のスキーがもっていた歩く道具としての機能を、長い時間をかけて洗練させたのが現代のクロスカントリースキーだ。競技のイメージが強いが、自然の野山ももちろんフィールド。日本でも「ネイチャースキー」や、最近では「BCクロカン」の呼び名で親しまれているが、小誌ではもっとわかりやすく、より歩くことに特化した「スキ ーハイキング」を提案したい。 雪上のハイキングといえばスノーシューがおなじみだが、一歩一歩足を持ち上げなければ歩けないスノーシューに対して、スキーはスーッと滑らせるだけ。軽く、滑らかに進む感覚はほかでは味わえない新鮮なもので、ただ歩くだけでも頰が緩む。初めてでも簡単だし体も楽。老若男女、だれもが楽しめる。 雪が多い日本の冬を遊ばない手はない。雪は無粋な下草を覆い隠してくれる。夏には通りすぎるだけだったその場所が、スキーがあればフィールドに変わる。この冬はスキーを履いて、真っ白な雪の上に踏み出そう。
歩き出したくなる軽やかなスキー
クロスカントリースキーの道具は、長年の試行錯誤で歩きやすさを極めたデザイン。拍子抜けするほど軽く、どこまでも歩ける気分にさせてくれる。