だれもが楽しめる雪のアクティビティ。スキーハイキングに行こう!
【SKI】歩くことに特化したスキー
クロスカントリースキーはダブルキャンバーと呼ばれる大きな湾曲をもつ。滑らせるときには抵抗が少なく、踏み込むと接地して雪面をグリップする構造だ。自然の野山を歩くことを目的とする板はソールに凹凸を設けてあり、これが雪面を掴む。競技用の板はソールにグリップワックスを塗る。
【BOOTS】軽く、柔らかく、歩きやすい
歩きやすさを重視するクロスカントリースキーのブーツは柔らかく軽量で、見た目は登山靴に近い。なかでも競技用のモデルはフィット感と軽さを重視したつくり。フィールド用のものはアッパーにゴアテックスなどを使い、防水性を高めてある。つま先にはビンディングに噛ませるバーが付いている。
【BINDING】用途に合わせて選ぶ
ビンディングはブーツ先端のバーを掴む仕組み。固定するのはつま先のみで、カカトは自由に上がるので歩きやすい。主流は2種類で、ひとつは整備されたトラックや、それに近い緩やかな地形を想定したもの。もうひとつは滑ることも想定し、幅を広くして安定感を高めたタイプ。
【POLE】登山用でも可
平地でスムーズに板を滑らせるには手の力をうまく使うことが必須で、ポールは重要アイテム。気軽な散策ならスノーバスケットを付けた登山用を使うのもありだが、本気でやるなら専用のものを用意したい。長めで力を入れやすく、軽くて振りやすいので長い距離も疲れにくい。
クロスカントリースキー(オフトラック)
自然のフィールドを歩くことを想定したモデルで、フィッシャーでは「フィットネススキー」という位置付け。エッジがないため軽量で、トラック用の44㎜に対して48㎜とわずかに幅広。ステップカットのソールがしっかりと雪をグリップする。
クロスカントリースキー(オントラック)
写真はフィッシャーのレース入門者向けに開発されたモデル。整地されたコースで使用することを前提としており、スキーのみならペアでわずか1。2kgと驚くほど軽い。ソールはフラットで滑走性と安定性に優れ、初心者でもキックしやすい。
クロスカントリーダウンヒルスキー(XCD)
歩くだけでなく斜面を滑り降りることも想定し、スチールエッジを付けてサポート性を高めたスキー。BCクロカンと呼ばれるスタイルではこの板が使われる(用具の正式な呼称は「BCスキー」)。BCタイプのビンディングを組み合わせるのがセオリー。