【衝撃】iPhoneは実は「値上げ」していなかった! 円安とiPhoneの関係を解説
毎年発売されるApple社のiPhone。2023年9月にも「iPhone 15」が登場しました。価格は日本円で12万4800円(128GB)で、2022年発売の「iPhone 14」と比べて5000円の値上げでした。しかし、米ドルでの価格は、実は「iPhone12」からずっと799ドルのままだったのをご存じでしょうか。 この記事では、iPhoneと円安の関係を解説していきます。
iPhoneの価格推移
まずは、直近5年間のiPhoneの価格を比較してみましょう。 ■米ドルでの価格推移 アメリカでは2019年発売の「iPhone 11」が699ドル、翌年発売の「iPhone 12」が799ドルで、前年より100ドルの値上げでした。しかし、2021年以降は「iPhone 13」「iPhone 14」「iPhone 15」がすべて799ドルと、価格は据え置きのままです。毎年性能が向上しているiPhoneが、ここ数年は同じ価格設定なのはかなりお得にも感じますね。 ■日本での価格推移 一方で、日本での発売価格は、毎年値上がりを続けています。 「iPhone 11」が7万4800円、「iPhone 12」が8万5800円(前モデル比+1万1000円)、「iPhone 13」が9万8800円(前モデル比+1万3000円)、「iPhone 14」が11万9800円(前モデル比+2万1000円)、「iPhone 15」が12万4800円(前モデル比+5000円)です。 米ドル価格に比べ日本での発売価格が毎年値上がりしているのには、ある大きな要因があります。
日本だけ値上げの理由は、円安が影響?
日本での発売価格の値上げには、円安が大きく影響しているようです。発売当時の為替レートをまとめると図表1になります。 図表1
Apple公式サイト、メットライフ生命 過去の為替レートより筆者作成 日本での価格が値上がりしていると同時に、円安が進んでいることがわかります。 例えば最新機種である2023年発売の「iPhone 15」の場合、発売日のレートで計算してみると、799ドル×148.17円=11万8387円となります。販売価格に日本までの送料や手数料を上乗せすると、妥当な価格ではないでしょうか。「iPhoneは毎年値上げする」というイメージの裏には、円安ドル高による影響があることがわかりました。