世界で最初にスウェットシャツを作った「ラッセル アスレティック」がアメリカメジャースポーツとともに歩んだ歴史
第2次世界大戦を超えてきたスウェットパンツ
1940年代に入ると第2次世界大戦が起き、RUSSELL ATHLETICはアメリカの他のスウェットブランド「Champion(チャンピオン)」や「Healthknit(ヘルスニット)」などと同様にアメリカ軍に製品を納めるようになる。 「ここで見ていただきたい広告があるのですが、戦後に作られたもので、戦時中にアメリカ軍に納めていたスウェットパンツを載せて『第2次世界大戦を超えてきたスウェットパンツ』と書かれています。製品のタフさといったところが伝わる広告だと思います」
アメリカメジャースポーツのサプライヤーになり世界的名ブランドへ
1980年代、RUSSELL ATHLETICはすでに全米で広く知られるブランドになっていた。そのころからプロスポーツリーグのサプライヤーとしての展開がスタート。アメリカメジャースポーツを網羅するまでになり、世界的に有名なブランドとなっていく。
「1983年にはナショナルフットボールリーグ(NFL)28チーム中の24チームにユニフォーム提供していました。そして1992年から2004年まではメジャーリーグ(MLB)のサプライヤーとなり、30チーム中15チームのユニフォームを手がけるところからはじまって、その後はほとんどの球団ユニフォームをRUSSELL ATHLETICが担当していました。この時代になるとRUSSELL ATHLETICのブランド名は全米を超え、世界的に知れ渡っていきました」
「RUSSELL ATHLETIC製のユニフォームに袖を通していた、日本人メジャーリーガーのパイオニア、元『LOS ANGELES DODGERS(ロサンゼルス・ドジャース)野茂 英雄(のも ひでお)さんのサイン入りスウェットシャツや、
元『NEW YORK YANKEES(ニューヨーク・ヤンキース)』の松井 秀喜(まつい ひでき)さん、
元『SEATTLE MARINERS(シアトル・マリナーズ)の“大魔神”こと佐々木 主浩(ささき かづひろ)さんなど、名だたる選手のサイン入りユニフォームが弊社で保管されています」
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