料理研究家・植松良枝さんに平野紗季子さんが旬の野菜料理を学ぶ!やさいの時間・連載「野菜ごはん修業中」より【サトイモ&ルッコラ】
収穫した野菜は余計なことをしすぎず、まずそのままの味を楽しんでほしい! という料理研究家・植松良枝さんに、家庭料理の幅を広げたいフードエッセイスト・平野紗季子さんが、とれたて野菜をおいしくいただく極上アイデアレシピを教わります。第4回は、サトイモとルッコラ。『やさいの時間』10・11月号掲載の「旬を食べたい! 野菜ごはん修業中」より、一部抜粋してお届けします。 みんなのサトイモ栽培の写真
旬の野菜をおいしくいただく、極上アイデアレシピ
今回は、たくさん収穫できてしまって一度に食べきれない! いつも同じ食べ方ばかりになってしまう......。そんな野菜「サトイモ&ルッコラ」をピックアップ。調理方法や味つけに変化をつけながら、飽きずにシーズン中食べつくせるレシピを、平野さんと教わります。 煮物など和風のイメージがあるサトイモは、じつは洋風にも向く素材。今回のチャウダーとガレットも洋風かつ、サトイモのおいしさがシンプルに味わえる、リピート間違いなしのレシピです。皮をむくときのぬめりが苦手といったお悩みも、なるほど!の技で解消していきます。 ルッコラは、成長過程に応じた楽しみ方に注目。葉が出たての柔らかいときは生でシャキシャキとルッコラと柿のサラダで、少し育ちすぎて堅くなった葉や茎は軽く加熱をして小エビとルッコラのフレッシュトマトパスタに......など、視点を変えれば、どのタイミングでもおいしくいただけます。料理の幅を広げて、秋の収穫の喜びと味わいを満喫しましょう。 それぞれのレシピは10・11月号で紹介しています。
植松さんと平野さんのアフタートークより
平野さん:サトイモ料理って上級者のものと思っていたけれど、チャウダーもガレットもすごくシンプルでおいしかった。これなら自分でやれそう! 植松さん:私もサトイモは年々好きになっている気がする。洋風のレシピで使うようになったからかな。 平野さん:チャレンジはするけれど、皮は熱いし滑るし、もうどうにもならないかと......。 植松さん:乾燥させたら、楽にむけたでしょ。 平野さん:超感動的にむけました♡ 植松さん:蒸すところまで下ごしらえしておけば、あとはみそ汁に入れたり、マッシュにしたり。いろいろな料理に1コから使えるからとっても便利。 平野さん:ルッコラにも旬があるということ、考えたこともなかった......。育ちすぎたからもうダメとはせず、その成長具合によって調理方法を変えるのが良枝さんのすごいところ! 植松さん:畑でたくさん育てていると、みんな同じスピードで成長するわけじゃないから。こちらが合わせておいしくいただかないとね。 植松良枝(うえまつ・よしえ) 料理研究家。食材の「旬」を大切にし、野菜の"いちばんおいしい"を伝える季節感あふれる料理が人気。家庭菜園がライフワーク。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など多数。 植松良枝 yoshie uematsu(@uematsuyoshie)・Instagram 平野紗季子(ひらの・さきこ) フードエッセイスト・フードディレクター。食を通して、人や土地の魅力までも語る独特の視点と文章表現が人気。菓子ブランドの代表も務める。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など多数。 Sakiko Hirano 平野紗季子(@sakikohirano)・Instagram ●『やさいの時間』2024年10・11月号「旬を食べたい!野菜ごはん修業中 第4回 サトイモ&ルッコラ」より