海洋探査船「ノーチラス」が史上初、パラオの深海を探査中!
Ship to Shore EVノーチラスは船に現地の人間を参加させ、広報活動を一緒におこなっています。今回、私の職場であるパラオ国際サンゴ礁センターがパラオの受入機関としてコーディネーションをおこなっています。環境DNAの採取に参加している研究者数名と広報活動についてはほかのパラオの機関からも人員を募り、各種研究機関の研究者、パラオ短大の学生、離島の小学校校長、環境NGO団体のスタッフなど幅の広いメンバー、さらに出身州がばらける構成になっています。 こうしたスタッフが「Ship to Shore」というライブ中継イベントを企画。EVノーチラスは衛星回線でネットワークに接続し、ズームを使って船内にいるスタッフとインタラクティブなイベントが可能です。深海調査の説明をしたり海底の映像を見せたり、質問やリクエストに答えるイベントを開催しています。馴染みのない、自分では絶対に行くことのできない環境なので、こうした広報活動で広く興味を持ってもらうように企画されています。 パラオ国際サンゴ礁センターでは探査されたことのないパラオの深海を想像で絵にしてみてほしいという絵画コンクールを数度開催してきたわけですが、子供達にここで一つの回答が出せる形になります。深海といえばパラオの子供たちも一番最初に思い浮かべるのがアンコウで、絵画コンクールではそれ一辺倒な感じでしたが、EV ノーチラスの映像でそれがガラリと変わっていくかもしれません。 現在のスケジュールでは探査終了は11月22日です。ぜひ一度、覗いてみてください。
伊藤洋美