来季はどうなる…? 2024年、出場0に終わった逸材Jリーガー(3)プロの舞台で消えている…。高校でスーパーだったドリブラー
明治安田Jリーグは2024シーズンが終了した。三つ巴のJ1優勝争い、天国と地獄が交差した各カテゴリーの昇格プレーオフなど、最後まで目が離せない展開が続いた1年間だったが、その影には、様々な理由から一度もピッチに立てなかった選手もいる。今回は、今季のJリーグで出場ゼロに終わった逸材をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:須藤直輝(すとう・なおき) 生年月日:2002年10月1日 所属クラブ:鹿島アントラーズ 須藤直輝にとって、鹿島アントラーズでの4シーズン目は昨季同様に苦しい1年となってしまった。 高校サッカー界で才能を見せつけ、鳴り物入りでJリーグに参戦した技巧派MFも今では22歳。多くの鹿島ファンは、来季に須藤がかつての輝きを取り戻すことを願っている。 大宮アルディージャのジュニアユース出身である須藤は、地元・埼玉県の強豪校として知られる昌平高等学校で1年次から背番号「10」を託された。3年次には鹿島とのプロ契約を勝ち取り、契約内定後の全国高等学校サッカー選手権大会では優秀選手の一人に選出されている。 2021年2月に晴れて鹿島に加入すると、4月20日に行われたYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節の北海道コンサドーレ札幌戦でプロデビューを果たした。だが、加入初年度はルヴァンカップで2試合に出場したのみで、リーグ戦出場はなかった。 2022シーズン、須藤は期限付き移籍先のツエーゲン金沢で待望のリーグ戦デビューを飾る。5月4日のJ2リーグ第14節・アルビレックス新潟戦に途中出場すると、短い時間ながら持てる才能を存分に発揮。最終的に同シーズンはJ2リーグで15試合に出場した。 しかし、所属元の鹿島に復帰した昨季はカップ戦を含めて出場機会なし。それは2024シーズンも同様で、須藤は一度もピッチに立てないまま1年を終えた。高校時代に多彩な技術を駆使したドリブルで観客をわかせた男は、唐突にJリーグの舞台から姿を消してしまったのだ。 来季、鹿島は鬼木達新監督の下で2018年以来となるタイトル獲得を目指す。直近2シーズンにわたり試合から遠ざかっている状況を踏まえると、須藤には相当のアピールが求められる。
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