復活TKO勝利のゴロフキンの次期対戦候補はアルバレスではなく村田諒太?!
最有力は、過去に2度対戦して1分け1敗のカネロ・アルバレスである。 試合後、ゴロフキンは、対アルバレス戦について聞かれ「誰とでも戦う。オープンだ。ビジネス、DAZN、みんなにとってベストの対戦相手を望む。明日の試合を待つ。明日は素晴らしいイベントとなる事を望む。誰が勝つか?私はオープンだ」と答え、ハッキリとカネロとの3度目対決を熱望することはしなかった。 この試合を組んだプロモーターのエディ・ハーン氏も「もし3度目の試合があるのならば、ゲンナジーにとって、それは理にかなっている。それは彼の決断次第だ。我々は来年彼がメガファイトを戦うところを見たい」とコメントした。 米メディアの見方も様々で、CBSスポーツは「ゴロフキンにとって明らかな動きとなるのは、1戦目で引き分け、2戦目でアルバレスがわずかな優位判定となった後を受けての3度目の試合となるだろう。ただゴロフキンは(アルバレスとの)3度目の試合について試合後に問われると控えめに、喜んで受けると示唆したが、完全にその試合に傾倒することはないとした」との見解を伝えた。 ヤフースポーツは、「ゴロフキンは試合後に多くを語らず、無敗のカラム・スミスとスーパーミドル級タイトル戦を戦うアルバレスの名を呼ぶことはなかった。この戦いで選手の金額的な要求に応えるのは難しくなるかもしれないが、アルバレスとの3度目の試合はとても理にかなっている。常に問題とはなってきているが、もしファイトマネーが問題にならなければ、アルバレス対ゴロフキンの3度目の試合はとても魅力的なものになるだろう」とした。 ゴロフキンvsアルバレスの3度目対決がスンナリと決まりそうにない中で浮上してきた次期対戦相手が村田諒太だ。 米のボクシングサイトのBoxingnews247は「ゴロフキンの次は?」との見出しを取った記事の中で村田の名前を挙げた。DAZNとの契約を残り3試合とし、来年4月に39歳となるゴロフキンとアルバレスの3度目対決が実現しなかった場合の次期対戦相手として5人の強豪をリストアップ。WBO世界ミドル級王者のデメトリアス・アンドラーデ(米)、WBC世界同級王者のジャーモル・チャーロ(米)、WBA世界暫定王者のクリス・ユーバンクスJr.(米)、元WBO世界スーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギア(メキシコ)にWBA世界同級正規王者の村田の名前を加えた。 「もしかしたらGGGはWBA正規王者の村田諒太に目を向けるだろう。この戦いは以前にも話題になり、洗練されたスタイルよりも強打を誇る村田との対戦は、ほぼ確実に手が合って良い戦いとなるだろう」との見解を示した。 以前に話題になったカードとは、2019年に計画されていた東京ドームでのゴロフキン戦だ。村田が米ラスベガスでのロブ・ブラント(米)との防衛戦に判定で敗れたことで白紙撤回となったが、もしこの試合に勝っていれば実現していたビックカードである。 またスポーツメディアのジ・アスレチックも「もしアルバレスでなければ、GGGの次は誰か?」という記事の中で村田との2団体統一戦の可能性を示唆した。 「最も可能性が高い選択肢は、メキシコのハイメ・ムンギアだ。情報筋によると、この戦いは来春の試合として浮上しており、2人の強力なパンチャーの対戦は面白くなるだろう。もう1つの可能性としてあるのが五輪金メダリストで、スーパースターとなっている村田諒太との東京での試合だ。GGGはどちらの試合でも大きく優位に立つだろうが、来秋に向けてさらに大きな試合を準備できるかもしれない」 村田は新型コロナの影響で6月、12月と2度も予定されていた防衛戦が飛び、昨年12月23日のスティーブン・バトラー(カナダ)にTKO勝利して以来、丸1年試合ができていない。来年にも防衛戦が予定されているが、ゴロフキン対アルバレスの3度目対決の交渉がスンナリと進まなければ、村田vsゴロフキンのビッグマッチが日本で実現する可能性も出てきた。