大河ドラマ『光る君へ』で大人気…“演技派”タレント猫はオフの日もかわいすぎる!
今、日本は空前の猫ブームだ。近年では犬の飼育頭数を猫が上回り、その数なんと900万頭超(※)。人々を魅了してやまない猫の魅力とは何か。 【画像】大河ドラマ『光る君へ』で話題のタレント猫、ニモくん 大河ドラマ『光る君へ』に登場する猫・小麻呂役で話題のタレント猫・ニモくん。動物プロダクション「グローバル・アニマルアクト」代表の菊田秀逸氏に大河ドラマ出演の経緯や、タレント猫への気遣いなどを聞いた。 (※2023年現在。一般社団法人ペットフード協会調査より) <本記事は、『別冊SPA!猫が好きにもほどがある』より一部抜粋し、再編集しています。>
大河ドラマで話題のタレント猫
源氏物語の作者・紫式部の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜20時~NHK総合ほかで放送中)に、左大臣家の姫君・源倫子の愛猫「小麻呂」として登場し、「かわいすぎる!」と話題沸騰の猫がいる。動物プロダクション、グローバル・アニマルアクト所属のニモくん(9歳・オス)だ。 茨城県稲敷市、新利根川のほど近くにある自然豊かな事務所を訪ねると、代表の菊田秀逸さんがニモくんと共に柔和な笑顔で迎えてくれた。 「僕は、猫好きというよりも動物オタクかな(笑)。動物園の飼育員時代に担当していたのはカモシカ。 その後はエキゾチックアニマルと呼ばれる犬猫や家畜以外の特殊な動物の輸送や撮影、イベントのサポートをするようになり、気がつけば40年近く動物に携わる仕事をしています。ただ、まさか動物プロダクションの代表になるとは思っていませんでしたね(笑)」
ニモくんが大役に抜擢された決め手とは
菊田さんがグローバル・アニマルアクトを任されるようになったのは、9年前。アニマルトレーナーの第一人者として知られていた佐々木道弘さんの急逝を受け、氏が運営していた伝統ある佐々木動物プロダクションの技術と精神を引き継いだ。 「現在、34頭の猫以外に犬、馬、ヤギ、羊、インコなどの鳥類、イグアナなどの爬虫類、ウサギ、ハリネズミ、変わり種としてカタツムリもいますが(笑)、近年は猫へのオファーが多く、ブームを肌で感じます」 自由気ままで、ほかの動物に比べて演技をさせるのが難しいといわれている猫。ニモくんが大河ドラマの大役に抜擢された決め手はなんだったのか? 「人間のタレントさんと同じように動物タレントにもオーディションがあります。 書類選考を経て、うちからは5頭の猫がオーディションに参加し、カメラテストで『カメラ目線ができるか?』『呼んだら来るか?』『抱っこを嫌がらないか?』などの演技力を見られたのですが、ニモは、実際に平安時代の絵巻物にも登場する柄だったことと、動きが一番俊敏だったことから選ばれたようです」