【2歳馬ジャッジ】エンブロイダリーがGⅠ好走を期待させる好指数V ファイアンクランツは古馬重賞級の上がりを記録
7月28日(日)札幌5R 優勝馬 ファイアンクランツ 指数-6 評価AA
5番枠からポンと好スタートを決めたが、そこから無理をさせずに3番手を追走。向正面ではやや掛かり気味だったが、我慢は利いていた。3角過ぎから進出して4角ではもう先頭に立つ強気な競馬。直線序盤では同馬をマークしていたロパシックが迫ってきたが、最後までしっかりと伸びて先頭を守り、1馬身差で勝利した。 ここでは3着馬に5馬身差を付けており強かった。上がり3Fタイムは上位2頭ともに34秒8。この日の札幌は雨の影響で芝は前半が重発表で、後半に向けて馬場が回復していく状況だった。重馬場で上がり3Fタイム34秒8は、メインのクイーンSで鬼脚を見せたボンドガールが34秒4だったことを考えるとかなり評価できる。 ラスト2Fは11秒8-11秒1。以前の計測法であったなら、重の札幌芝中距離でこの数字が出れば、将来のダービー馬当確と言えるものだった。現在は大幅割引とはなってしまうが、それでも重賞級と評価して良いだろう。今回の上位2頭は今後の活躍が楽しみだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)エンブロイダリーの指数「-10」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.0秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ