八村塁の不信感はくすぶったまま…日本バスケ協会との関係は極めて難しい局面に
日本バスケットボール協会は25日、NBAレイカーズの八村塁(26)が、同協会への不信感を再度示した発言に関し、新たな対応を行わない考えを表明した。続投が決まり、八村が手腕に疑問を呈した男子代表のトム・ホーバス監督(57)についても「『ホーバス体制にてロス五輪を目指す方針』に変更はありません」と明言した。 再びの八村の痛烈な発言から一夜明け、日本協会は静観の構えを見せた。広報担当者は「現状において当協会が発信できる内容は先般の事務総長がお話しさせていただいたことがすべて」とコメント。八村は23日(日本時間24日)のナゲッツ戦後、日本協会へ「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくない」と不信感をあらわにし、指揮官の手腕や選考過程も疑問視した。 八村は13日に日本協会の姿勢をビジネス優先だと批判し、強化体制にも苦言を呈した。これを受け、同協会は20日に渡辺信治・事務総長(59)が取材に応じ、八村の代理人に事実確認を行ったとして背景を説明。「発言は我々も非常に重く受け止めている」と語ったが、エースの不信感はくすぶったまま。追加の対応を見送った日本協会だが、信頼関係を今後どう修復していくのか。極めて難しい局面を迎えている。 男子代表はアジア杯予選を終えてこの日夜、グアムから成田空港に帰国。取材対応はなかったが、富樫勇樹(31)らが居合わせたファンのサインや写真撮影の求めに応じていた。
報知新聞社