【ビジネスの極意】社員の成長意欲をかき立てる秘訣とは? |社員の成長を促す実践的な方法を解説
成長意欲を引き出すマネジメント
社員の成果物やアウトプットに対してポジティブな意見を伝えると、社員の承認欲求が満たされて自己肯定感や自己効力感が高まります。 もし成果物やアウトプットの質が他の社員よりも劣っていたとしても、努力している過程や仕事への取り組み方などを評価することで、「自分は評価してもらえている」「仕事ぶりが見てもらえている」と感じて成長意欲が高まるでしょう。 なお、成長意欲やモチベーションを高めるためには、単に評価をするだけでなく、報酬に反映させて待遇を良くすることが重要です。 また、小さくても構わないので多くの成功体験を積ませることも、成長意欲を引き出すという観点からみると有意義でしょう。 何かを成し遂げた時や前回よりも成果が上向いているときなど、明らかに形として「成長」を感じることができれば、自然と自分に自信が持てるようになるからです。成功体験を得ることで、「また同じような成功体験をしたい」「もっと向上したい」という気持ちが湧くので、仕事に対するモチベーションとエンゲージメントの向上に繋がります。 「成果だけでなく過程も評価する」「小さな成功体験を積み重ねられるようにエスコートする」ことで社員の自己効力感は高まるので、成長意欲を引き出すマネジメントについても意識してみてください。ただし、次で説明しますが、弊社「識学」では「やたらと褒めるマネジメント」はよしとしていません。
【識学式】社員の成長意欲を引き出す際の注意点
ここまで社員の成長意欲を引き出すためのコツを一般論に倣い解説しました。 ここからは、弊社の組織マネジメント「識学」から見た「成長意欲の引き出し方」に対する注意点を解説します。 ・「頑張っているね」の一言が、部下が「あきらめるきっかけ」になる ・やたらと褒めることで「求める成果」のレベルを部下が誤解する ◆「頑張っているね」の一言が、部下が「あきらめるきっかけ」になる 部下の成長意欲を引き出すために「頑張っているね」などの声掛けをあなたはしていませんか? この一言には注意が必要です。「頑張っているね」と言われた部下はどのように感じるでしょうか? 「上司は私が頑張っている姿を見てくれている」と考え、「最悪結果が出なくても問題ないだろう……頑張ったんだから」という思考になる恐れがあります。 また、部下が目標を達成できるよう、部下に集中させるのが本来の上司の務めです。しかし、完了していない仕事に口を出すこでと、部下は仕事の途中経過を良く見せることに奔走しかねません。 したがって、モチベーションを引き出すための上司のポジティブな言葉が、ときに部下があきらめるきっかけを作ってしまうことに留意しておきましょう。 ◆やたらと褒めることで「求める成果」のレベルを部下が誤解する 部下のモチベーションを上げるために、やたらとほめてしまう上司は注意が必要です。褒め続けることで、部下が求められている成果を誤解してしまいます。 部下の結果への意識が甘くなれば、部下が数値目標を達成できなくなってしまうため、結果として業績は悪化します。ご自身の言動が、会社の首を締めることになっていないか振り返ってみてください。