【ビジネスの極意】社員の成長意欲をかき立てる秘訣とは? |社員の成長を促す実践的な方法を解説
成長意欲が低いことのリスク
社員の成長意欲が低い原因はさまざまですが、成長意欲が低いと企業にとって悪影響が出てしまう懸念があります。社員のモチベーションが低く、アウトプットの質が低いと企業収益が伸びないだけで無く、企業の信頼も揺らいでしまうので注意が必要です。 他にどういった懸念があるのか確認してみましょう。 ◆離職率が上昇し採用コストが増大 社員の成長意欲が低いということは、社員が「自分の能力を伸ばすことに興味がない」「自分の職務や責任を果たす意欲が低い」ことを意味するので、働くモチベーションが低下している状態とも言えます。 成長意欲が低い社員は、仕事に対してやりがいを感じていなかったり、ちょっとしたトラブルが起きた際に離職してしまうケースが多いです。そのため、成長意欲の低い社員が多いと、結果的に企業としての離職率が高まります。 欠員が出ると、穴埋めをするための採用活動が必要になりますが、当然のことながら採用活動を進めるにあたっては時間や経費が必要となるので、決して軽くはない負担が生じるでしょう。さらに、採用コストに加え、仕事を覚えてもらうための研修・教育に関する時間や費用などのコストも発生してしまうデメリットがあります。 ◆従業員エンゲージメントの低下 エンゲージメントとは「仕事に対するポジティブな心理状態」「企業と従業員が信頼し合い、互いに貢献し合うこと」を指しますが、従業員エンゲージメントが低いと生産性が向上しないのは言うまでもありません。 離職する人が多く、なかなか人材が定着しないような職場では、仕事に対してポジティブな感情を抱くのは難しいでしょう。仕事に能動的に取り組む意欲が湧かず、成長したいという意思を持つことができなければ、会社全体のエンゲージメントも低下し、組織の衰退につながります。 業務効率の低下が起こる背景には従業員のエンゲージメントの低下が影響している可能性が高いので、従業員の成長意欲を促すことが非常に重要です。ポジティブな感情を持ちながら仕事に取り組めるように各従業員をエスコートすることも、管理者や企業の重要な役割と言えるでしょう。