ブルーインパルスが名古屋城上空に「花」咲かせる 愛知県政150周年記念で展示飛行
ブルーインパルスが名古屋城上空に「花」咲かせる 愛知県政150周年記念で展示飛行
航空自衛隊の飛行隊「ブルーインパルス」が26日、愛知県各地で展示飛行をした。同県政150周年を記念した企画で、名古屋城上空では白いスモークで「さくら」の花を描くなどの演目を披露し、集まった県民を楽しませた。
小牧基地を発って犬山城や岡崎城へ
現在の県域の愛知県は、明治政府による廃藩置県の翌年の1872(明治5)年11月27日、名古屋県を改称した愛知県と、三河地域が集約された額田(ぬかた)県の合併で生まれた。 一方、ブルーインパルスは航空自衛隊の広報活動のため、航空祭などで展示飛行を披露する専門のチーム。正式名称は宮城県の松島基地第4航空団に所属する「第11飛行隊」。 この日は午後1時から、空自の小牧基地が隣接する愛知県営名古屋空港で出発式が行われ、ブルーインパルス6機が小牧基地側から出発して滑走路を離陸。県北部の犬山城、愛・地球博記念公園、県中部の岡崎城、県東部の新城インターチェンジ、豊橋市の吉田城址などの周辺を飛行し、知多半島を経て名古屋市の上空へ。
名古屋城天守閣をかすめ3つの演目披露
名古屋城周辺では、通過予定の数時間前からカメラをセットする航空ファンやシートを敷いて場所取りをする親子連れなどの姿があった。 天候はやや雲が多めで青空は見えにくかったが、天守閣の方向から音がすると「来た来た!」という声が上がり、隊列を組んだブルーインパルスが天守閣をかすめて頭上を通り過ぎた。 さらに旋回してきた飛行隊は、白いスモークで6つの輪を描く「さくら」やハートを描く「ビッグハート」、直線飛行から傘状に分かれる「レベル・サンライズ」などの演目を披露。集まった人たちは「きれい」「速い!」などと言いながら、盛んにカメラのシャッターを切っていた。 飛行隊は再び小牧基地に戻り、約1時間の展示飛行を終えた。 (関口威人/nameken)