体重5kg減の西武・山川穂高が「心技体」揃った2020年型新スタイルで”再開どすこい1号”!
西武対中日の練習試合が5日、埼玉所沢のメットライフドームで行われ、西武が6回に5得点のビッグイニングを作って逆転勝ち。その口火を切ったのが、山川穂高(28)の特大2ランだった。新型コロナウイルスの感染拡大による活動停止期間中に、肉体改造に取り組み体重は5キロ減。打撃フォームも、左足の上げ方を抑えてブレを少なくした2020年スタイルに変更したが、その成果が早くも結果に。史上6人目となる3年連続本塁打王の偉業を狙う頼れる4番は、6月19日の開幕戦(対日ハム)にピタリと照準を合わせてきた。
無観客でも”どすこいパフォ”をした理由
「どすこい!」 無人のメットライフドームに山川の声が響き渡った。 3回一死。森を一塁に置いて中日の新外国人左腕、ゴンサレスの外から甘く入ってきスライダーを見逃さなかった。「ほんと。たままた」。無意識に体が反応。快音を残した打球の行方はすぐに見えなくなった。左中間スタンドの上段へ。ベンチ前でチームメイトとの“濃厚接触“を避けた山川は、カメラの場所を探し、センター方向へ向かって、低い体勢からぐいっと両手を掲げての”どすこいポーズ” 「センターカメラから撮っているのかなと思って。カメラに向かってやりたいっす」 球場に足を運べずテレビの向こう側にいるファンにパフォーマンスを届けた。 「お客さんが入る日は必ずくる。(無観客でもパフォーマンスを)やっといたほうが、いざお客さんが入ったときにすんなりいく。何月になるかわかららないが、その時、一緒にやりたい」 6月19日の開幕戦からは当面、無観客が続くが、7月10日以降とされる来る日に備えてのリハーサルである。 「心技体」が揃ってのニュースタイルのお披露目だった。 ヘルメットを脱ぐと金髪。森に「これでやって!」と、半ば強引にリクエストされ、嫌々ながらストッキングを上まで見せるオールドスタイルで臨んだ。 見た目だけではない。何より打撃フォームがガラっと変わっていた。左足のふとももを腰の位置まで高く上げる迫力満点の荒々しいフルスイングが、昨年までのフォームだったが、今年は、その左足の高さも着地までの動きも少ない。力感よりも精密さを意識した“大人の打撃フォーム“である。