「正月が怖い」能登被災者のいまの思い 復旧の遅れに憤りも…“家の再建が復興の始まり” 地震と豪雨の“二重被災”で葛藤続く 小川キャスター現地取材【news23】
政治がやるべきことは、マクロで大きなビジョンを出してロードマップを描くことです。 それが不十分だなと、いま改めて強く感じました。その上で私達も、こうした問題を風化させずに政治に対して求めていくためには、もっと繋がりを持つためにもボランティアをやらなければいけないし、当事者にはなれないけれど、ふるさと納税もいいですし、そうした繋がりを持っていくなど、とにかく関心を持っていく努力は、私達自身がもっとできると思いました。 小川彩佳キャスター: 本当に「発信」という点で、復旧・復興の進捗が見えないことが、被災者の皆さんの心の中でかなり精神的な負担になってることを感じました。 「市は、自分たちも被災者という中で精いっぱいやっている、ただ、国が自分たちをどう見ていて、どうしようとしているのかが全く見えず、いま復旧・復興のどのあたりにいて、どこを目指しているか、どう歩んでいったらいいのかわからない」「選挙があったが、それが何か形になるのかどうか、それも見えていない」と話す方もいれば、「もう諦めている」そんな言葉もありました。 「諦め」という言葉を、被災者の皆さんに出させてしまっていいのかなと感じましたし、今回の震災で特徴的なのが災害関連死が非常に多いことです。 まだ、ご遺族の方の中にも申請している方がいらっしゃるので、さらに数が増えていくということも考えられる中で、こうした命の中には救える命もあったはずだと思います。 ですから、今からでも復興への道筋をしっかり示していただきたいなということも強く感じました。 伊沢拓司さん: やりきれなさの行き場を考えてしまいます。 SNSで選挙を語ること、そしてSNSで選挙が動くことも話題になりましたが、被災体験は特に要約・単純化できないものですから、短い文字で語るとか、怒りの矛先を誰かに向けることでむしろ被災者・現地の方が困ってしまうこともあるとは思います。 十把一絡げに語ることは、すごく怖い体験だと被災に関して思います。