パン好きエディターが作成! 名古屋の人気ベーカリーを巡る理想的1DAYルート
東京や福岡の名店で腕を磨いたオーナーシェフの加藤耕平さんは若手のなかでも最も勢いがあるパン職人のひとり。
シンプルなハード系はもちろん、ハード系生地にフィリングをたっぷり加えた「ピスタチオとハチミツのカンパーニュ」や「八丁みそとゴーダチーズ」なども人気。両手いっぱいにパンを抱えて店を後にする人が多いのも納得の魅力的なラインナップだ。
「ライ麦パン」(1本¥800)は深いうま味を作り出す灰分量が高い北海道産強力粉に、ドイツ産オーガニックライ麦と粒度の粗いライ麦を合わせて75%加えた。甘みとうま味の調和がとれたパンにバターとアンチョビをのせればワインが進むつまみの出来上がり。「サワードウ」(1/4カット¥320)は仕込みから焼き上がるまでに3日をかけてうま味だけでなく、口溶けなめらかな理想の食感を引きだした。
焼き立てのクロワッサンとドリンクで朝ごはんを!
パンを購入したらイートインコーナーで朝ごはんを楽しみたい。おすすめはザクッと歯切れのいいクロワッサン生地にフライドオニオンとベーコンを巻いてメープルシロップをかけた甘じょっぱく、ボリューム満点の「メープルベーコンクロワッサン」(¥330)。グラスに塩を付けて甘さを引き締めた広島県産農薬不使用栽培の「ブラッドオレンジのフローズンジュース」(¥680)を合わせて。
KISO 愛知県名古屋市昭和区広見町 1-7 桜山SUITE 1F tel. 052-890-8510 営業時間/8:00~17:00、木曜 10:00~17:00(喫茶営業のみ) 定休日/火・水曜 インスタグラム/@kiso_nagoya
10:30 涼太郎
どれを食べようか迷う! 麹を使った唯一無二のパン 名古屋市の中心部から少し離れた閑静な住宅地にある一軒家のベーカリー。「パンで多くの人を笑顔にしたい」というオーナーシェフの渡邉涼太郎さんが焼くパンはどこか懐かしい味わい。その理由は、すべてのパンに麹や甘酒、みりんといった発酵食品を使っているから。「麹や甘酒が生みだすうま味と甘みは日本人になじみ深いんです」と渡邉さん。最近はしょうゆ麹なども自家製で作る手のかけよう。自家製粉の配合から麹使いなど何度も試作を重ねておいしさを追求。ここでしか出合えない味を求めて出かけよう。 開店時に並ぶパンの種類は40種類。店を訪れるたびに宝物を探す感覚で商品を選んでほしいという渡邉さんの思いからパンを配置する場所は毎日変える。