快適通勤プロモーション協議会(全文1)満員電車は当たり前か?「時差Biz」
東京都が鉄道会社などと連携して、快適な通勤に向けた方策を推進する「快適通勤プロモーション協議会」第1回会合が28日、東京・丸の内で開かれた。小池百合子知事をはじめ、サントリーホールディングスや東京急行電鉄の担当者が出席し、それぞれの取り組みを紹介した。 【画像】快適通勤プロモーション協議会(全文2)週3日、10分だけ会社に来ればOK? 以下、その全文。
働き方改革こそダイバーシティ実現の大きな鍵
司会:お待たせいたしました。ただ今より第1回快適通勤プロモーション協議会を開催いたします。本日のプログラムは小池知事からの快適通勤ムーブメントの取り組み紹介、経済団体のあいさつ、民間企業と鉄道事業者による取り組みの紹介。その後、フォトセッションを予定しています。プログラムの内容はお手元の資料でご紹介させていただいておりますのでご覧ください。申し遅れましたが、本日、司会を務めさせていただきます内川なぎさと申します。どうぞよろしくお願いいたします。 それではまずは東京都知事、小池百合子から快適通勤ムーブメントの取り組み紹介をいたします。小池知事、よろしくお願いいたします。 小池:皆さま、おはようございます。東京都知事、小池百合子でございます。このたび、第1回快適通勤プロモーション協議会の開催に当たりまして民間企業の皆さま、鉄道事業者の皆さま、ご参加をいただきまして誠にありがとうございます。心から御礼を申し上げます。また国の、政府の皆さま、そして特別区長の皆さまにもご協力をいただいております。心から併せて感謝を申し上げます。 私は都民ファーストと常に申し上げているわけでございますけれども、その最たる例が、東京のこの満員電車の問題でございます。皆さん、当たり前のようにこれが日本の通勤ラッシュだというふうに、もう頭に刷り込まれているかもしれませんけれども、毎朝そしてまた帰りもそうでございますけれども、満員電車を当たり前だと思っておられる。さあ、そこはちょっと意識改革、それから制度、さらにはいろんなイノベーションを図っていくべきではないか。それによって今、日本が求められている生産性の向上ということが確保できるのではないかと、このように思っております。 私も学生時代に満員電車で学校に行っておりまして、乗り換えのところであまりにも満員で、そして降りますと言ったんですけれども降ろしてくれなくて、そして次の駅まで連れて行かれたことがありました。それでぜひ満員電車に乗らない生活はどうしたらいいんだろうかというふうに考えまして、そのあと中東のほうに旅立って自分のスキルを付けるという方法を選んだということでございます。そういった私の人生設計も満員電車が1つのファクターになっているということでございます。 そしてみんな満員電車ではなくて、快適に通勤ができて、そして快適に仕事ができて、さらには働き方改革という言葉も今や国家としての、日本としての大きなキーワードとなっているわけでございまして、それによって日本の国民が、そして都民の皆さんが快適に仕事をして、生産性を上げて、家族と共に楽しい生活を行っていく、このことをぜひとも実現したい。それが私の申し上げる都民ファーストの政策でございます。 さまざま、現代社会が直面する課題、これの根っこに働き方があるわけでございますように、本日ご参加いただきました民間企業の皆さま方には、それに対応してテレワークの推進や、またフレックスタイムなどの制度に取り組んでおられる企業も多いかと思います。ワークスタイルも多様になっております。そしてそれが定着しますと育児、介護との両立、そして女性の活躍の後押しとなることと存じます。そして究極的には満員電車も過去の話になるのではないかなと、このように思うわけでございます。働き方改革こそ、誰もがいきいきと活躍できるダイバーシティの実現、その大きな鍵になると存じます。