【40代、50代 歯磨きの新常識】一生物の歯のために。歯科医師・石井さとこ先生も実践する歯ブラシ・フロス・歯間ブラシの使い方
「というわけで、古い歯ブラシに未練を残さず、スパッと交換、ケチらずにどんどん新品を使ってください。歯ブラシの形が数字の1に似てるから、1の日に交換するのも良いと思います。1ヶ月に1本、目安にね。ちなみにですが、私は2週間に1本変えております」
歯磨き新常識2 巻きつけろデンタルフロス
「デンタルフロスと歯ブラシの併用は歯垢除去率を1.5倍上げるといわれています。最近では啓蒙活動の結果、2人に1人の割合で使用しているという報告もあります。皆さん頑張ってますよね。す歯らしいです。糸ようじタイプも良いと思いますが、ここでお得なデンタルフロスならではの使い方をお伝えします。 デンタルフロスは主に歯と歯の接触点の詰まり汚れを落とし、虫歯予防をします。同時に、しなやかに動くフロスの動きを利用したいと思います! 私は、フロスを全歯に通過させた後、下の前歯の裏側にフロスを巻き付けてかき上げています。下の前歯の裏側近くには唾液腺の開口部があり、唾液が良く出ます。そのため、そこに歯垢が溜まっていると唾液成分のミネラルと再石灰化して歯石が沈着します。下の前歯の裏側に、いつの間にか歯石が溜まっていることが多いんです。 だから、毎晩デンタルフロスを歯に巻き付けて、歯垢がなるべく歯石にならないように努めています。歯についた歯垢はたった2日で歯石に変化していくんですよ! 歯をくるみ、歯垢を巻き付けてくれるフロスを利用しないテはありません。歯石に変わる前に、手を打ちたいです」
歯磨き新常識3 こすらないで、歯間ブラシ
「歯と歯肉の間のデリケートゾーンをお掃除する歯間ブラシ。歯周病予防効果も高いことから実際に使用されている方も多いですね。この歯間ブラシ、実は真面目にデンタルケアしてる人がやってしまう落とし穴があるんです。それは…。 ゴシゴシ擦ること なんです。いわゆるオーバーブラッシングです。同じ場所をゴシゴシやってると、柔らかくデリケートな歯肉は傷つき、退縮し、歯肉が下がったり、歯も傷つけます。 以前、真面目なケアタイプの患者さんの定期健診をした時に、歯の間に黒い点を見つけたら、実は歯間の隙間だったことがわかりました。尋ねたところ、歯間ブラシを毎食後にゴシゴシとかなりの力で擦っていたことが判明。歯間ブラシは、夜、歯磨きの時の1日1回、ゴシゴシ擦らず、スッと静かに入れて2回くらい押し引きするくらいでOKとレクチャーしました」
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