株価が下がっている企業の見極め方は?化粧品やシャンプーがもらえる・安くなる株主優待の銘柄5つ!
◆「化粧品銘柄」の選びかた 数ある株主優待の選びかたとしては、やはり「愛用しているメーカーや、好きなメーカー、ブランドを選ぶ」ことです。というのも、化粧品にはこだわりがある人が多く、香りがよいものを選びたい人や、敏感肌の人のなかには化粧品にも「人によって肌に合う・合わない」があるため、成分表示をしっかり見たい人もおり、慎重に選ぶべきだからです。 また、化粧品が合わなかったらもらってくれる家族や友人がいると安心ですが、投資するにしても、まずは顔につける化粧品よりもシャンプーやトリートメントといったヘアケア製品をもらえる株主優待から挑戦してみるなど、「もらった株主優待をちゃんと使えるか」という点でも確認しておくべきです。 ◆初心者には難しい?化粧品の「株主優待」銘柄への投資 化粧品を株主優待にしている企業への投資は初心者には難しいと言われていて、その理由は2024年10月現在、中国市場に頼っている企業は株価が大きく下がっているためです。 例えば、中国市場に頼っていたある企業の株価を見ると、業績不振による大規模リストラに踏み切ったことがニュースにもなり、それが株価にも表れていて、1年前や2年前に買った人は、含み損(購入時の価格よりも、現在の価格が値下がりしていて、売ると損失になる状態)になっています。 株式投資の手法では、逆張りと呼ばれる「下落局面で株を買い、上昇局面で売る」という方法もあります。株価が上がるか下がるかの予測はプロにも難しいものです。ただ、少子化などで今後も見通しのよくない中国市場の売上に頼っている企業は、当面の間は厳しい売上になりそうだと推測できます。 その一方で、化粧品がもらえる「株主優待」で注目したいのは株主優待を「新設・拡充」した企業で、株主優待の拡充により、企業が投資家に対して還元しようという姿勢が伝わります。 一例としては、先ほど紹介したビジョン(9416)は2023年12月に「株主優待」を拡充し、Wi-Fiルーターレンタルサービス以外にも、スキンケア商品とも交換できることを決定しました。また、ナック(9788)は2024年1月に、1:2の株式分割を行うと発表し1月末に実施、そして、分割後の100株の保有者への優待新設も2024年3月から導入すると決定しました。これにより、分割前に50株を保有していれば2024年3月から株主優待がもらえるようになったため、実質的な拡充でした。 化粧品がもらえる「株主優待」で注目したいのは、ほかにもあり、株主優待を使うことで「恩株」になる銘柄です。 「恩株」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、株式投資における「元本を回収済の株」で、例えば、5万円の株で5万円分の株主優待や配当金がもらえれば、投資した「元本を回収済の株(恩株)」になります。 先ほど紹介したアイスタイル(3660)は、100株でネット通販@cosme shoppingでの割引券(合計6,400円分)と、@cosme STOREでの10%オフ割引券3枚(1枚あたり税抜3万円まで利用可)で、どちらも割引券なので支払いは必要ですが、これらを、「毎年すべて使った場合」では年間1万5,400円分が株主優待により割引できます。現在の株価5万4,200円を回収するなら4年分。株主優待内容が変更されず、毎年すべて使えれば、この方法で「恩株」にできる計算です。
谷口久美子