三軒茶屋で築86年古民家を購入&DIY! スウェーデン人アントンさん、日本×北欧のジャパンディスタイルに大改造 東京都
「僕の実家も古民家を親がセルフリノベーションした家だったので、同様の体験をしたかったというのもあります。2019年に来日してすぐに日本が気に入り、移住しようと決めました。僕は日本に永住するつもりなんです。 そのために、自分の気に入ったエリアで家を手に入れて、リノベーションするのは自分には自然な流れでした」 アントンさんいわく、三軒茶屋エリアはにぎやかさと静けさのバランスが良いとのこと。以前からこの近くに住んでおり、愛着を持っていました。 「初めて日本に来たとき、モデル事務所が所有する六本木のマンションに住んでいましたが、にぎやかすぎて少し落ち着きませんでした。 三軒茶屋は都会的でありながら、ローカルな雰囲気も残っていて、魅力的な場所です。飲食店が多く、自転車で移動できる範囲に多くの文化的施設がある点も気に入っています」
日本と北欧スタイルを融合したジャパンディ・スタイルを形にしたかった
アントンさんにとってセルフリノベーションの醍醐味は、理想の住環境を手づくりできることだそう。 「インテリアには日本とスウェーデンの良さを取り入れることにこだわりました。日本と北欧のテイストを融合したインテリアはジャパンディ・スタイル(JapanとScandinaviaを融合させたJapandiという造語が由来)として、世界的に人気なんです。 この家は僕流のジャパンディ・スタイルを実現したものです。ナチュラルな木材を多く使用し、床を取り払って、吹抜けをつくることで採光を確保しました。北欧は冬が長く日の光が貴重なので、日当たりにはこだわりがあります」
キッチンとリビングは一体型にし、開放的な空間に。こういった間取りはスウェーデンでは一般的なスタイルで、飲んだり食べたりしながら家族や友人と一緒に過ごすための設計とのこと。 「スウェーデンでは、家族が集まる場所としてキッチンが重要視されます。その文化を取り入れることができて、満足しています」とアントンさん。 また、新品ではなく、廃材やセカンドハンド品(※)を使ってアップサイクルを実現することで、エコフレンドリーな家づくりをするのも北欧流。アントンさんの家も近所の材木屋で余った木材を階段に使ってポイントにしたり、窓サッシはネットオークションで展示品落ちのものを安く買うなど、リユースした材料を多く使っています。 ※中古品 「日本ではあまり古いものを活用する文化がないのですが、スウェーデンでは古いから悪いという感覚はないんです。
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