【野路菊S】藤田晋オーナーのエリキング、出世レースでトップ狙う! 馬名の由来はCEO務めるJ1町田ゼルビアFWエリキ
「野路菊S」(21日、中京) 来年のクラシックにつながる出世レースの野路菊S。勝ち馬にはメイショウサムソンやワグネリアンなど、後のダービー馬が名を連ねる。今年も粒ぞろいのメンバーがそろったが、主役を張るのがエリキングだ。 オーナーはサイバーエージェントの藤田晋社長。馬名は藤田氏が代表取締役社長兼CEOを務め、J1昇格1年目で首位を走る町田ゼルビアのFWエリキから。そのブラジル人ストライカーと同じく、新馬戦は素質の高さを遺憾なく発揮した。 レースは中団でじっくり構え重馬場のなか、ラスト3Fの加速ラップを豪快に差し切った。強烈な印象を残す内容に福永助手も「スローでも折り合えていたし、強い競馬ができたと思う」とうなずく。2着に負かしたサラコスティも2戦目で9馬身差をつけ快勝。メンバーレベルも高かった。 夏は休養に充てリフレッシュして帰厩後の調整も順調だ。11日の1週前追い切りでは栗東CWで川田を背に6F84秒0-37秒3-11秒4。追ってからの反応、切れ味は鋭く、併せた格上僚馬に先着したが、福永助手は「少しわがままな面を見せていたよう。レースまでにしっかり調整していきたい」と慢心なく仕上げる覚悟。万全の態勢を整え、世代屈指の力を見せつける。