「たくさん稼ぐ=貯金が増える」ではない! お金に支配されない“本当に幸せなお金の使い方”を臨床心理士が解説
幸福なお金の使い方をするために、できることは?
(1) 自分のお金の使い方を振り返り、特徴を知る 過去1年間で、どんなことにお金を使ったかを振り返りましょう。その中で特に印象に残っているもの、幸せな感覚を覚えたものを10個挙げます。さらに、その中からベスト3を選んでみましょう。そして、ベスト3にあげたものを眺めてみて、どんな特徴があるのか観察してみましょう。なぜ幸せだと感じたのか、できるだけ詳しく言葉にしてみます。その3つに共通することが、あなたが人生の中で大切にしたいこと、価値観であり、価値観を知ることで、優先順位が明確になり、必要なところにお金を使えるようになります。 (2) 今ここに意識を向ける 一見関係なさそうに思えるかも知れませんが、マインドフルネス(=今、この瞬間に意識を向けること)を習慣にすることが、お金の使い方に役立つことも。お金を使うことを目の前にすると、頭の中では『こう使いたい!』ということがわかっていたとしても、不安な気持ちやそれを解消したい衝動にかられることがあると思います。そんな時に、マインドフルネスの今ここに意識を向けることで、不安や衝動と距離をおき、感情の赴くままにお金を使うという行動を避けることに役立ちます。例えばヨガ、呼吸法、メディテーションなどは、マインドフルネスを育むのにおすすめです。
お金の使い方を見直してみよう
長きにわたってお付き合いが続くお金。だからこそ、お金と適切な距離感で、お金に支配されるのではなく、自分自身が主体性を持って使っていくことが必要なのだと思います。もしお金の使い方に悩んでいたり、もっとポジティブな気持ちでお金を使っていきたいと思う人がいたら、ぜひ現状を見つめてみること、そしてお金に対する感情と付き合っていくことを心がけてみてくださいね。