「たくさん稼ぐ=貯金が増える」ではない! お金に支配されない“本当に幸せなお金の使い方”を臨床心理士が解説
ご褒美にして楽しむ
仕事や家事など、日々同じことを繰り返していると、毎日頑張っていることに意味を見いだせなくなってしまったり、モチベーションが下がってしまうことってありますよね。そういった現状に変化を持たせる意味でも、日常の中で制限やゴールを設定し、そこに達したら自分に何か好きなものを買ってあげるといったような【ご褒美】という形をとることも良いのだそうです。ただ何かに淡々とお金を使うよりも、ご褒美にお金を使うと思うと、少し楽しい気持ちになりますよね。
時間を買う
ある研究では、『自分が時間をどのように使っているかという意識』が金銭の豊かさ以上に幸福度に関わるということが明らかになっています。そこでおすすめなのが、自分の時間を捻出するためにお金を使うという選択です。例えば、自分では時間がかかりそうな場所の掃除を業者さんに頼むとか、お掃除ロボットを購入して掃除をしてもらうなども良いでしょう。そうやって時間をお金で買い、本来自分がしたいことや、誰かの役に立つために時間を使うことが、幸福度を高めることにつながっていきます。
先に払って、後で消費する
例えば旅行などは、先にお金を支払って、実際に行くのはもう少し先、ということが多いと思うのですが、こうした、先払いをして楽しみをおあずけにしておくことによって、ワクワクする気持ちを維持することができたり、ついにその楽しみが自分のもとにやってきた時には、ポジティブな気持ちがより強くなると言われています。今はクレジットカードや電子マネーでの決済により、その場で欲しいものがすぐに手に入るような状況も増えていて、一見『欲しいものがすぐに手に入るだから、そっちの方が幸せなのでは? 』と思う人もいるかも知れませんが、実は欲しいものがすぐに手に入る方がお金の使い過ぎにつながり、ひどい場合には借金になることも。楽しみは後に取っておくというのは、お金の消費の面でも、幸せな気持ちになるためにも有効なようです。
他人のために使う
自分以外の他者にお金を使うことは、自分にお金を使うことよりももっと大きな幸福感が得られるということが、ある研究の中で明らかになっています。相手を思いやる利他的な行動が、社会的な繋がりを強化し、私たちの心を健康で豊かにしてくれるのだそうです。