【香港マイル】最大のポイントは「重厚さ」 日本馬のジャッジは?/坂上明大の重賞血統査定
東スポ競馬Webで重賞の血統傾向を分析し、出走予定馬の適性を査定してくれている配合コンサルタントの坂上明大氏が、香港国際競走の2レースも分析。香港マイルに合う馬は? 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<香港マイルの血統傾向>
香港マイルは過去10年で香港馬が8勝、日本馬が2勝。日本馬も健闘してはいますが、やはり香港競馬の主戦場では香港馬のハードルが相当高いように感じます。血統面でも日本の芝マイラーのような瞬発力型ではなく、Sadler's Wells=Fairy Kingやデインヒルなどを持つ欧州の重厚なマイラー血統が活躍。勝利した日本馬2頭もSadler's Wellsの血を内包しており、香港マイルでは重厚さがポイントとなりそうです。
ソウルラッシュ
母母キャットアリの快速血統を武器にマイル路線で堅実な走りを見せるルーラーシップ産駒。海外競馬に強いノーザンテーストの血を引き、昨年の香港マイルでも4着と善戦しました。6歳馬ではありますが、前走のマイルCSで初GⅠ制覇を果たした通り衰えは全く見られず、今年も堅実な走りを期待したいところです。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ジャンタルマンタル
母インディアマントゥアナは2018年レッドカーペットH(北米GⅢ、芝11F)の勝ち馬で、父パレスマリス(2013年ベルモントS)はアイアンバローズやジャスティンパレスの半兄。距離適性の幅も広く、手先が強いためダート適性も高そうな北米血統馬です。反対に欧州血脈は薄いため、香港マイルでポイントとなる重厚さには物足りなさを感じるところです。 適性評価:★★★ 素質評価:★★★★