京都・宇治に世界が注目する新たな日本の聖地〈ニンテンドーミュージアム〉が誕生。
第1展示棟1階は、これまでに発売された玩具と最新の技術を掛け合わせたインタラクティブな遊びを楽しむ場。入館証に付与された10枚のコインを使い、8つのアトラクションから好きなものを選んで体験できるのだ。 《ニンテンドークラシック》は「Nintendo Switch Online」で配信されているファミコン、スーパーファミコン、《NINTENDO 64》向けの80以上のソフトを揃え、各ゲーム機のコントローラーで遊ぶことができる。思わず『懐かしい』と歓声を上げてしまいそうなゲームが用意されていて、つい夢中になってしまうに違いない。ほかにも歴代ゲーム機のコンローラーを巨大化し、2人1組でゲームに取り組む「ビッグコントローラー」。光線銃で遊べるクレー射撃「レーザークレー」を現代の技術でよみがえらせ、『スーパーマリオ』の世界で射的を楽しめる形にアレンジした「ザッパー&スコープSP」。1980年に発売された《ゲーム&ウオッチ》のゲームを巨大な画面に再現し、身体を動かして操作する《ゲーム&ウオッチSP》と、大人も夢中にさせる懐かしくもあり新しくもある遊びが揃っている。
体験できるアトラクション以外にも見所は数多い。エントランスにはマリオの生みの親であり、現在は任天堂の代表取締役フェローでもある宮本茂のサインが輝く。 歴代のゲームキャラクターが勢揃いするウォールには、《ゲーム&ウオッチ》時代のキャラクターも描かれているから、ついつい見入ってしまうに違いない。 第1展示棟1階には、体験展示だけでなく古い花札や、ゲーム機が年代順にディスプレイされていて、つい足が止まってしまう。アウトロは花札の製造に使用していた金型やラベルの保管庫のほか、宇治小倉工場の写真、書家・津村枕石による「任天」の書など、任天堂のものづくりの歴史を知ることができる展示となっている。
敷地内に併設されたカフェ〈HATENA BURGER〉も、また任天堂らしい遊び心に溢れている。空間はゲームフィールドをモチーフにしたテーブルや、かつて宇治小倉工場で使われていたパレットを使ったユニークなもの。『あつまれ どうぶつの森』のゲーム内で条件を満たすともらえるポスターや、『ゼルダの伝説』のステンドグラスなどがディスプレイされ、ゲームの世界とリンクするスペシャル感を醸し出しているのだ。 メニューは特別なアプリを使ってゲーム感覚で注文する「HATENA BURGERセット」。今回はサワラの西京焼きやビッグキノコなどのメインに、万願寺とうがらしや九条ねぎなどのトッピング、しば漬けタルタルソースなどを組み合わせて作るオリジナルのハンバーガーをオーダー。その組み合わせは27万通り以上というから、何度も足を運びたくなってしまう。