フライパンで「ふっくらアジの塩焼き」!丁寧な下処理がポイントです【パパッと魚料理#5】
健康のためにも週に何度かは魚料理にしたいけど、魚焼きグリルを使うと後片付けも大変だし、なかなか手を出せない。そんな人も多いのではないでしょうか。 【写真22枚】フライパンで「アジの塩焼き」を焼く手順を写真で見る。アジの下ごしらえの方法も丁寧に解説! 「もっと気軽に魚を毎日の献立に取り入れてほしい!」というわけで、料理家の神田えり子さんに、手軽にフライパンで作る「魚料理のコツ」を教えてもらう連載です。 アジは手頃な価格で、栄養価も高い食材。数あるレシピの中でも、塩焼きは下処理さえできれば、意外と簡単でおすすめです。おまけで「薬味たっぷりだし茶漬け」へのアレンジレシピも。
外はこんがり、中はふっくら「アジの塩焼き」
フライパンで作る「魚料理のコツ」シリーズの第5回。今回は「アジの塩焼き」をご紹介します。 コツを押さえて外はこんがり、中はふっくらと焼き上げ、アジの旨味をシンプルに味わいましょう。塩焼きには15cmほどの長さの「真アジ」が向いています。 ♦️今回使ったフライパンはこちら 直径26cmのテフロン加工のフライパンを使用します。普通サイズのアジなら2尾いっぺんに焼くことができます。 【材料】(2人分) アジ 2尾(1尾150~200gくらいのもの) 塩 小さじ1(6g) 大根おろし 適量 レモンなどの柑橘 適宜 青じそ 適宜 しょうゆやポン酢しょうゆ 適宜
【コツ1】ゼイゴ→ウロコの順で下処理する
まずは、アジをさっと洗い、包丁も濡らしておきます。この一手間で、包丁に付いたウロコが後から洗い流しやすくなります。 この後、皮付きの魚を調理するときは「ウロコ取り」をしますが、アジの場合は先に「ゼイゴ取り」をします。「ゼイゴ」とは、尾から腹の中央にある5cm程度長さの硬い部分のこと。付いたままだと、口当たりが悪く、食べづらいので包丁を寝かせて尾から中央に向けて薄く切り取ります。 このとき、刃をほんの少し上向きにすると身をたくさん削ることが避けられます。ゼイゴは頭の方までカーブして続いていますが、特に硬く、まっすぐ付いている部分だけ取れば十分です。 その後、尾側から頭側に包丁の背をあてて動かし、背や腹の下も忘れずに、全体に付いたウロコを取ります。ゼイゴを残したままウロコを取ると、ゼイゴがとても硬いため包丁を傷めてしまうことがあります。下処理はゼイゴ→ウロコの順にするのがおすすめです。 また、ウロコは飛び散ることもあるので、気になる方はまな板の下に新聞紙を敷くなどすれば安心です。ウロコ取りをしたら真水でさっと洗います。ため水でも、流水でも構いません。