ウクライナ軍が事態を掌握 第57独立自動車化歩兵旅団
ボルチャンスク、ウクライナ、5月29日 (AP) ― ウクライナ東北部でロシアと国境を接するハルキウ州の戦線で、ウクライナ軍の防衛線突破を試みる物量ともに優勢なロシア軍を前にして、ウクライナ軍が善戦している。 ウクライナ軍参謀本部は5月27日、首都キーウで行われた定例のブリーフィングで、ハルキウ州のリプツィとボルチャンスク方面に対してロシア軍の攻撃が5回あったが、ウクライナ軍が依然として事態を掌握していると述べた。 同国のゼレンスキー大統領も先週、ハルキウ州ではウクライナ軍が「主導権を握っている」と主張した。 ウクライナ陸軍第57独立自動車化歩兵旅団は、ロシア軍の春季攻勢開始を受けて、南部ヘルソン州から友軍の救援でハルキウ州に展開。 同旅団の旧ソ連製2S1122mm自走榴弾砲が砲撃するのは、ロシア・ウクライナ国境の南側ボルチャンスクのロシア軍陣地だ。 5月10日のロシア軍攻勢開始以降、57歩兵旅団兵士は常に働き続け、1日に割り当てられたすべての砲弾を使用しているという。 砲撃後、ボルチャンスク方面のロシア軍陣地への攻撃を終えて、超低空飛行で戻る友軍ヘリコプターの後方からは、数条の黒煙が立ち上っていた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)