ロシア軍越境攻撃の準備か ウクライナ軍スーミ方面警戒
ハルキウ、ウクライナ、5月27日 (AP) ― ウクライナのゼレンスキー大統領は5月26日、同国北東部ハルキウ州のホームセンターに対するロシアのミサイル攻撃で死者が14人に達したことから、ロシア軍が同州との国境を越えた攻撃の準備に入っていると警告した。 ハルキウ市のホームセンターに対する攻撃で、43人が負傷、16人が行方不明となっている。 ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ロシア軍はウクライナ第2の都市ハルキウの90キロ北西で攻撃の準備に入っていると述べ、彼は、「国境近くに別の部隊を集めている」と警告した。 同大統領はロシア軍の集結場所を特定しなかったが、ウクライナ軍参謀本部は北東部のスーミ方面ではないかとの懸念を抱いているようだ。 ロシア軍はここ数週間、広範な攻勢の一環としてハルキウ州の集落を占領。州都ハルキウが砲撃圏内に入る可能性があるため、ウクライナ当局は、5月10日の攻撃開始以降、この地域から1万1000人以上の住民を避難させている。 ハルキウと人口約25万人のスーミは、それぞれロシア国境から約25キロ以内にある。 ロシア軍は1000キロの戦線各所で攻勢に出ており、ドネツク州のチャシブヤール周辺では、ウクライナ軍と熾烈な戦闘を繰り広げている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)