出張で行ったホテルの「部屋着」を間違えて持って帰ってきてしまった夫…!もしかして「窃盗」になるのでしょうか?
出張で利用したビジネスホテルでうっかりタオルや部屋着を持ち帰ってしまった場合、罪に問われるおそれはあるのでしょうか。ホテルに置いてあるアメニティーなど、どこまでが持ち帰りが可能なのかも気になるところです。 今回は、ホテルに置いてあるアメニティーや備品について持ち帰りが許容されるもの、されないものについて紹介します。ホテルをよく利用する方や、万が一のトラブルに備えたい方は参考にしてください。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
ホテルのアメニティーで持ち帰れるもの・持ち帰れないもの
ホテルから提供されているアメニティーのうち、使い捨てられるものは基本的に持ち帰っても問題ないとされている場合が多いです。例としては、個別包装されている歯ブラシやシャンプー、コンディショナーなどです。 一方、繰り返しの利用が前提となっている部屋着やタオルなどは、持ち帰りは禁止となっています。部屋に備え付けてあるドライヤーなども同様です。繰り返し使うものや、備え付けのものは所有権がホテルにあります。もし持ち帰ってしまった場合はホテルに損害を与えることから、罰則の対象になる可能性があるため注意しましょう。 ホテルにあるアメニティーについて、持ち帰っても問題がないか不安なときはホテルのスタッフに確認することをおすすめします。確認を取ったうえであれば不要なトラブルを避けられます。また、万が一うっかり持ち帰ってしまった場合もホテルに連絡をするとよいでしょう。
窃盗罪における罰則
ホテルに所有権があるものを無断で持ち帰った場合、窃盗罪に該当する可能性があります。窃盗罪における罰則は刑法第235条に定められており、10年以下の懲役または50万円以下の罰金です。窃盗罪に該当するかどうかは、窃盗の意思の有無が重要となるようです。持ち帰った側が、故意でない場合には窃盗罪には該当しない可能性があります。 ホテルによっては、アメニティーなどに「ご自由にお持ち帰りください」とメモが付けられている場合があります。メモがない場合、どこまでが持ち帰っても問題がないか分からず、該当しないものをうっかり持ち帰ってしまうこともあるかもしれません。 ホテルに所有権があるものを誤って持ち帰ってしまった場合、まずホテルに連絡しましょう。事情を話し、持ち帰ったものを返せば罪に問われないケースもあります。無用なトラブルを避けるためにも、不安な場合はホテルに連絡した方が安心です。