石川遼は節目の20勝へ1打差2位 逆転優勝は何回ある?
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇晴れ(観衆1万48人) 【画像】男子ゴルファーの“すね毛”事情 同組の2人が2オンを狙った最終18番(パー5)で、石川遼は同じく2打目でグリーンを狙うか3打目勝負に切り替えるかで少し迷った。3Wで打ったティショットは左ラフにつかまったが、残り238ydと微妙な距離。「フェアウェイでもちょっと迷ったけど、ラフで諦めが早くついた」と残り103ydのフェアウェイまで運び、アプローチを1mに寄せた。 「3打目勝負になるとバーディが難しいピン位置だけど、結果的に上りの真っすぐのラインについてくれた。願ってもないチャンス」ときっちりバーディで締めくくり、6バーディ、1ボギーの「65」。今シーズン最多の1万48人のギャラリーが集まった会場で、大歓声に包まれてグリーンを降りた。
通算8アンダー2位につけ、ツアー通算20勝目が懸かる最終日は首位の金谷拓実を1打差で追う。これまでの19勝のうち、逆転優勝は8回。大会3勝目を挙げた2022年大会は、3打差2位タイから首位に並んで星野陸也とのプレーオフを制した。
20勝に到達すればツアー史上12人目、33歳54日での達成は史上5番目の若さになる。加えて、大会4勝目となれば史上初。様々な記録が懸かる中でも、「自分がやるべきことをしっかりやって、なるべくいい結果が出る準備をするしかない」。冷静に勝負に向き合う姿勢は変わらない。(静岡県御殿場市/谷口愛純)
■石川遼の逆転優勝 2024年「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」2打差2位タイから 2022年「三井住友VISA太平洋マスターズ」3打差2位タイから 2019年「ゴルフ日本シリーズJTカップ」2打差5位タイから 2019年「日本プロゴルフ選手権大会」4打差6位タイから 2014年「セガサミーカップ」2打差3位から 2010年「中日クラウンズ」6打差18位タイ 2008年「マイナビABCチャンピオンシップ」3打差3位から 2007年「マンシングウェアオープン」4打差9位タイから