スレッドアップ 、AI活用でソーシャルコマースに本格進出。中古アパレル市場でのプレゼンス強化狙う
収益性に課題も新機能導入を計画
スレッドアップのソーシャルコマースの推進は、同社やほかの中古アパレル小売業者が収益性に苦戦している時期に行われた。スレッドアップは、ポッシュマークのような同業他社に比べて高価なモデルを採用しているが、それは同社が倉庫保管や商品配送などの諸経費を負担しなければならないからだ。 スレッドアップの第3四半期の売上高は、前年同期比11%減の7300万ドル(約113億1030万円)だった。純損失は2480万ドル(約38億4532万円)で、前年同期の1810万ドル(約28億627万円)から拡大した。ラインハルト氏は当時の声明で、「まだ課題は残っていることは承知しているが、米国では前四半期から軌道修正が明らかに進展している」と述べた。同社は投資家との電話会議で、2025年に新たなソーシャルコマース機能を展開する予定だとしている。 eコマースロジスティクスのスタートアップのスワップ(Swap)でチーフマーケティングオフィサーを務めるフアン・ペレラーノ=レンドン氏は、顧客はすでにスレッドアップ上で特定の方法で閲覧や買い物をすることに慣れているため、そこにソーシャルショッピング機能を追加することがどの程度の効果を発揮するのか疑問視している。 「これは学習された行動なので、それがスレッドアップを優位に立たせるとは信じ難い」とペレラーノ=レンドン氏は指摘した。「その行動を適応させるには、数年とは言わないまでも、数カ月はかかるだろう」。 [原文:Why ThredUp is betting on social commerce to amplify its AI search tools] Allison Smith(翻訳:Maya Kishida、編集:戸田美子)
編集部