スレッドアップ 、AI活用でソーシャルコマースに本格進出。中古アパレル市場でのプレゼンス強化狙う
ライブストリーミングに慎重な姿勢示す
スレッドアップは、そのプラットフォームにテレポートのソーシャルショッピング機能である動画フィードや「いいね!」、コメント、フォロー機能などを追加するかどうかについては明言を避けたが、ライブストリーミングについては慎重な姿勢を示した。これはソーシャルコマースのトレンドとしてTikTokショップやポッシュマークなどのプラットフォーム上で人気を集めている。 フェルメール氏はテレポートで、ライブストリームではなく、事前に録画された短い動画に意図的にこだわることにしたという。 「ライブストリーミングの体験は、よりコレクター的な顧客の考え方に合致していると思う」とフェルメール氏は述べ、ファンコ(Funko)のフィギュアやポケモンカードのようなニッチな関心を例に挙げた。ライブストリーミングでは、買い物客が特定の時間にそこに来なければならなかったり、オークション形式になっていたりすることが多い。「すべての顧客がその手の体験に本当に興味があるわけではない」。
顧客に最適なバランスを追求
フェルメール氏にとって、それはスレッドアップの顧客にとって適切なバランスを取ることに尽きる。 「ソーシャルファーストのプラットフォームがショッピングに参入したり、ショッピングに特化したプラットフォームがソーシャルに参入しようとしたりする波が続いている」と、フェルメール氏は言う。「その多くがどっちつかずで、どこがいちばんしっくりくるのか、ユーザーに本当に合っているのはどこなのかを見つけようとしている」。 実験に熱心なスレッドアップだが、すべての賭けが成功したわけではない。昨年、ラインハルト氏は米モダンリテールの取材に対し、1点7ドル(約1085円)以下のバリューブランドを扱うスピンオフショップ、777スリフト(777Thrift)を閉鎖したことを認めた。さらに最近、同社は第2四半期決算にて、ヨーロッパ市場から撤退し、リミックス(Remix)事業の戦略的代替案を模索している計画を明らかにした。