スレッドアップ 、AI活用でソーシャルコマースに本格進出。中古アパレル市場でのプレゼンス強化狙う
ソーシャルコマースでプレゼンスを強化
スレッドアップのソーシャルコマースへの進出は、同社が混雑した再販市場で差別化を図るために行われた一連の変化における最新の動きである。スレッドアップは今年の夏、より高品質な商品を提供する戦略の一環として、新たなプレミアムサービスを導入し、料金体系を見直した。その直後には、ブランドや消費者から仕入れた古着を集めて販売するこの再販プラットフォームは、ポッシュマークやデポップ(Depop)といった競合他社に狙いを定めたかのような直接出品機能を密かにローンチしている。 フェルメール氏が指揮するスレッドアップのプラットフォームに、どのようなソーシャルコマース機能が追加されるのかは今のところ不明である。同社は、準備中のソーシャルコマース機能の詳細については明らかにしなかった。だがラインハルト氏は、スレッドアップのソーシャルショッピング技術が、同社が強気なもうひとつの分野であるジェネレーティブAIへの最新の投資と連携することを期待していると、以前米モダンリテールは報じている。 「我々が今日設計したAI技術は、ほかのすべてを構築する基礎となるものだ」とラインハルト氏は述べている。「それをどのように展開するかは、まだわからない」。
「テレポート買収」も検討していた
スレッドアップはテレポートを買収するわけではないが、一時は買収が検討されていたとラインハルト氏は語った。 「我々は、テレポートでもっとも価値のあるものはダニエルであり、また彼女が築き上げたコミュニティと直感であるという点で意見が一致した」とラインハルト氏は言う。「確かに直接買収の話はした。だが、この方がよりよいクリーンな道だと感じたのだ」。 スレッドアップのソーシャルコマースツールが、8月に密かに導入されたピアツーピアの機能の上にどの程度構築されるのかを尋ねられたラインハルト氏は、同社はオープンマインドを維持していると回答した。 「ピアツーピアがソーシャルコマースの一部になる可能性はあるかと言われれば、たしかにそれはソーシャルコマースという大きな傘の下に入るが、ソーシャルコマースはピアツーピアだと言ってソーシャルコマースを始めるわけではない」と、ラインハルト氏は述べている。「この新しい環境で消費者がどのように取引をしたいと思っているのか、我々はオープンマインドでいなければならないと考えている」。